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久坂玄瑞の首

 さて、霊山墓地の話に戻ります。

長州藩士の墓

 墓地の中段くらいに、長州藩士の墓があります。こちらの一群は割合有名な人たちです。墓といっても、こちらはいわゆる「招魂墓」ですね。
 左から、有吉熊次郎 入江九一、寺嶋忠三郎、久坂玄瑞、来嶋又兵衛、高杉晋作です。
 予想に反してこちらの墓には供花などもなく、もの寂しい感じ。こんなでは、お花でも持っていってあげればよかったかな?と思いました。

 久坂玄瑞の墓


 久坂玄瑞(1840~1864)についてはあまりにも有名な人なので、その生涯を振り返る必要もないかと思います。
 禁門の変(蛤御門の変)で敗北し、最後まで現場に踏みとどまった彼は寺嶋と共に、公家の鷹司邸で自刃しました。まだ数えで25歳という若さでした。

 この時、長州藩は朝敵の烙印を押されたために、味方の遺骸を多数現場に放置して引き上げざるをえなかったんですね。
 その際、現場近くを守っていた福井藩が腐敗臭ただよう遺体を放置しておくわけにもいかないと、遺体の首を持ち帰って、福井藩の菩提寺だった上善寺というお寺さんに埋葬しました。そして、後にそこへ「長州人首塚」の墓碑まで建ててくれました。

 当初、この首塚に、入江たちと共に久坂玄瑞の首も収められていたそうです。
 ところが、ある時、どこかの婦人がふらりとやってきて、塚を掘り返し、だまって久坂の首を持っていってしまった。
 どうやら、その婦人は久坂と馴染みの深い、島原桔梗屋の抱え芸者の、「辰路(お辰)」という女だったらしい。

 久坂が死んだ時、お辰は身ごもっていたそうです。
 この話は、元陸援隊士だった後の元老・田中光顕の回顧録にある話だそうです(一坂太郎著「幕末歴史散歩 京阪神篇」) 田中は土佐を脱藩して、長州の高杉のもとへ「亡命」しているので、この辺の事情をよく聞き知っていたんでしょう。

 この頃の志士たちは、京の都でけっこうもてたらしい。しかも、久坂は長身で今でいうならイケメンの部類に入ったんでしょうな。
 風雲急をつげるご時世だったわりには、ギリギリまでけっこうヨロシクやってたんでしょうね(笑)
 しかし、失くなってしまった久坂の首と、お辰が孕んでいた久坂の子の行方はどうなっちゃったんでしょうか?
 さすがの田中もそこまでは知らなかったようです。
 お辰は後に、裕福な農家の嫁におさまっています。青春のほろ苦い恋の思い出を胸にしまって、他の男のもとへと嫁いでいったのでしょうか。

 久坂はかの吉田松陰からも認められ、妹のお文を妻にしていたんですが、旦那の艶聞を知っていたんでしょうかねえ。
 
 色々興味はつきませんが、今となってはすべて昔のコイバナですね。
 
 ところで、田中光顕ですが、彼は95まで長生きしましたが、昨日お話した武市半平太の未亡人・お富さんを支援したり色々と志士たちの顕彰活動もやっていました。

 貴重な歴史の証言もしてくれて、後世に生きる者としては彼には感謝しなければならないですね。田中の回顧録も読むとなかなか面白いです。


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日本100名城スタンプラリー終了・・・2011年7月、根室半島チャシ跡群にて、無事100名城完全制覇しました。
2010年5月、47都道府県踏破済み。(離島を除く)
歴史の現場を、実際歩いて確かめることをモットーに、全国を行脚中。いつかあなたの住む町へ行くかもしれません。
東京生まれ東京育ち。
大卒後、音楽関係の仕事、専業主婦、現在は零細企業で総務関係の仕事をしています。

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