スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

浅井長政の最期 (小谷城 六)

 先述しました「小谷城 三」の項 へと戻ります。

 首据石の側に、道が分岐している地点があり、そこから右側の小道を進みます。人ひとりがやっと通れるほどの狭い道で、右側は崖になっていますので、小さなお子さん連れの場合はご注意ください。

小谷城小道

そのまままっすぐ行きますと、「赤尾屋敷跡」とよばれる場所へと出ます。

小谷城赤尾屋敷跡

 ここは浅井家の家老である赤尾氏の屋敷があったんです。
 京極丸を織田方の木下藤吉郎たちに落とされてしまい、長政の父・久政が籠もっていた小丸と本丸との間を分断され、長政は絶体絶命のピンチに陥りました。
 もはやこれまでと考えた長政は、夫人のお市と三人の娘(茶々、初 お江)を織田信長のもとへ送り届けた後、ここ赤尾の屋敷内にて切腹したと伝えられます。
 天正元年九月一日。享年二十九歳という若さでした。

 このとき、屋敷の持ち主である赤尾清綱という人が屋敷に敵を入れないよう防戦していたところを織田勢に生け捕られてしまいますが、それから信長のもとへ引っ立てられた際に子息の助命を願い出、清綱の忠義に感じ入った信長はそれを許し、清綱は処刑されたということです。

小谷城浅井長政自刃の地


 小谷城登城の道すがら、浅井長政の死について色々考えながら歩いていたのですが、信長と同盟を結び、彼の妹(お市)と政略結婚までしながら、朝倉氏との関係を断ち切れなかったわけですね。
 信長が自分の近しい身内の女性を政略結婚で送ってくる、ということは、それだけ浅井長政は重要な人物として認識されていたわけです。(信長が政略結婚を結ぶ場合、大半が自分の家臣の娘を養女分として先方へ嫁がせている 身内の女性を嫁がせるのはよっぽどのこと)
 それほどまでに信頼していた長政の裏切りは、信長の怒髪天を衝くほどの怒りを招いてしまったんです。

 浅井家の重臣であった赤尾氏なども、朝倉と長くよしみを通じていたそうですし、父の久政などは信長を毛嫌いしていましたから、こうした家中の意向などもあり、結果的に長政は朝倉氏方に与せざるをえなかったと思われます。
 しかし、三人(一説には四人)もの子をなしたお市という愛妻の存在もあり、長政は朝倉氏と織田氏との板ばさみにさぞや苦しんだであろうと推測されます。
 この時長政の考えの中に、果たしてどのような勝算があったのか今となっては知るよしもありませんが、信長の真の恐ろしさについて知らなかったものか、多少の油断があったのではないかと思われます。
 

 この日、家族連れやカップルなどがけっこう登城していたのですが、知ってか知らずか、さすがにこの長政最期の地まで歩いてくる人はこの時誰もいませんでした。
 染み渡るような深閑の中、400年以上も前の悲しい物語に思いをはせながら、現場を後にしました。

 
にほんブログ村 歴史ブログ 城・宮殿へ にほんブログ村 歴史ブログ 戦国時代へ     人気ブログランキングへ
関連記事

テーマ : 国内、史跡・名勝巡り
ジャンル : 旅行

コメントの投稿

非公開コメント

ブログランキング
「もののふの心」および歴史的遺産を後世に伝えましょう♪
うさぎ
  ↓ ↓ ↓ ↓
人気ブログランキングへ にほんブログ村 歴史ブログ 日本史へ
カレンダー
06 | 2017/07 | 08
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
カテゴリ
ご注意 ごくたまに、「城」「史跡」「お墓」等の話題が、ドラマ関連やその他のカテゴリとして登録されている場合があります。
月別アーカイブ
最新コメント
FC2カウンター
おきてがみ
お気軽にどうぞ(お返事が遅くなる場合があります)
プロフィール

A☆六文銭

Author:A☆六文銭
ブログテーマ
日本100名城完全制覇と有名人の墓めぐり(掃苔)
日本100名城スタンプラリー終了・・・2011年7月、根室半島チャシ跡群にて、無事100名城完全制覇しました。
2010年5月、47都道府県踏破済み。(離島を除く)
歴史の現場を、実際歩いて確かめることをモットーに、全国を行脚中。いつかあなたの住む町へ行くかもしれません。
東京生まれ東京育ち。
大卒後、音楽関係の仕事、専業主婦、現在は零細企業で総務関係の仕事をしています。

★当ブログ内の文章、写真等はすべて無断転載禁止です。宜しくお願いします。
★当方と連絡を取りたい方は、下部メールフォームからお願いします。(ご感想はなるべくコメント欄のほうにお願いします)
※Twitter、Facebookはやってません。

最新記事
おすすめ書籍
リンク
RSSリンクの表示
検索フォーム
QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。