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酔って候

 幕末の土佐藩主・山内容堂は城下の鏡川のほとりの侍屋敷数軒を召し上げ、自分の屋敷を建てて、そこで暮らしていました。
 現在、その地は「三翠園」というホテルになっていますが、当時の長屋が残っており、見学できるようになっています。(国指定重要文化財)
山内下屋敷

 川沿いの、なかなか風光明媚な眺めのよい場所であり、容堂公お気に入りの屋敷だったようです。

 この屋敷では、慶應3年(1866年)に薩摩藩・島津久光より派遣された西郷隆盛、吉井友実が容堂と会見し、容堂に対し上京を要請して、容堂のほうも快諾したということです。
 容堂・西郷会見の場

 三翠園の前の坂道を鏡川へ向って進むと、右手に山内神社があり、容堂の銅像が建っています。

山内容堂銅像

 この銅像では、酒好きの容堂らしく、右手にワイングラスを持っているんですよね。
 普段の容堂は、酒の入った赤ひょうたんを腰から下げて常に持ち歩き、暇さえあれば飲んでいたんだとか・・・。
 よく知られた話ですが、ある時容堂が、下戸であった勝海舟に酒を勧め、飲めない海舟が意を決してそれを飲み干すと容堂は感じ入り、扇にひょうたんの絵を描いて、海舟へプレゼントしたということです。

 山内神社の敷地内に、山内家の宝物を集めた宝物資料館があるのですが、現在リニューアルのため閉館中ということで、お城の側にある高知県立文学館に場所を借り、現在「山内容堂」展が開催中です。(詳細はコチラ

高知県立文学館

 先述した赤ひょうたんの絵ですとか、雅号の「鯨海酔候」と記された掛け軸ですとか、容堂着用の数珠をあしらった派手な陣羽織であったり、彼ゆかりの重要史料が出品されていました。
 そして、銅像のモデルにもなったギヤマンの赤いグラスも展示されていましたよ。
 
 前にも書きましたが、容堂は大変個性が強い人で、土佐勤皇党を弾圧したり、そういう所ばかりがクローズアップされていましたが、彼自身が分家筋からの中継ぎ養子でもあり、藩主就任後も前々藩主が院政を敷いていたり、立場上彼なりにけっこう苦労していたみたいです。
 ただ、容堂自身に郷士のような軽輩の者であってもその意見を容れる度量がもう少しあったなら、ひょっとすると土佐藩は薩長をしのぐイニシアチブをとれたかもしれませんね。 

 また、史料からは越前藩主・松平春嶽とは公私にわたり相当親しくしていたことがうかがえました。真面目で堅物だった春嶽と容堂では性格が白と黒ほども違うのですが、お互い気が合ったようです。

 若い頃の肖像写真を見ると、かなり男前の容堂公ですが、最近になって最晩年の写真を見たんですが、前歯も抜け落ち、眼光鋭かった目は落ち窪んで、かつての彼からは信じられないほど老いぼれてしまっていました。
 やはり、長年の深酒が祟ったということでしょうね。
 なお、このエントリーのタイトルは司馬遼太郎の短編よりお借りしました。山内容堂について書かれた佳作です。

※参考 山内容堂の墓についてもお読みください。

 
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歴史の現場を、実際歩いて確かめることをモットーに、全国を行脚中。いつかあなたの住む町へ行くかもしれません。
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大卒後、音楽関係の仕事、専業主婦、現在は零細企業で総務関係の仕事をしています。

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