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生誕90年 池波正太郎展

 先日、東京・銀座の松屋銀座で開催中の「生誕90年 池波正太郎展」に行ってきました。

  池波1

 【展示趣旨】

 鬼平犯科帳、剣客商売、仕掛人・藤枝梅安を創った男

   池波正太郎展


時代小説の傑作を数多く世に送り出した作家・池波正太郎は大正12年(1923年)東京・浅草に生まれました。
「鬼平犯科帳」「剣客商売」「仕掛人・藤枝梅安」をはじめとする作品の数々は、舞台、テレビ、映画でも上映され、多くの人々から愛されてきました。魅力あふれる登場人物の描写からは、池波正太郎の[人]に対する深い洞察と愛情とが感じられます。
会場では膨大な著作の展示、書斎の再現や貴重な資料などを通して作家池波正太郎の姿を振り返ります。また、テレビ、舞台、映画などで紹介された作品を立体的に展示し、「真田太平記」や「雲霧仁左衛門」など幅広い世界まで展観します。更に、エッセイの中でも語られている[映画]を愛し、[食べること]や[旅]を楽しんだ、池波の日常生活にも目を向けます。生誕90年を記念し、時代小説を舞台に[人情の機微]を描き続けた、池波正太郎の生き方と作品世界の全貌をご紹介いたします。



 「鬼平犯科帳」「剣客商売」等で人気の作家、故・池波正太郎(1923~1990年)ですが生きていれば今年90歳だったんですね。
 池波は大の美食家で有名でしたが、生前銀座の名店にはちょくちょく足を運んでおり、そのゆかりの地での展示会開催ということになります。

 会期中、2度ほどギャラリートークが開かれるというので、後半の回で事前に申し込みをして聞いてきました。開店前の9時から開かれたのですが、池波ファンと思しき二十数名の方々が集まりました。
 講師は晩年池波の秘書のような仕事をされていた鶴松房治さんです。鶴松さんはもともと「新国劇」のスタッフをされておられ、そこで脚本を書いていた池波と知遇を得ます。現在は台東区にある「池波正太郎記念文庫」で職員をされておられます。
 鶴松さんは会場内で、約1時間にわたり池波の人となりと主要作品について語られました。
 知ったかぶりではありませんが、池波の生涯というのはだいたい知っていたのですが、鶴松さんのお話で印象的だったのは、池波は生涯に一度も原稿を遅らせたことがないとか、直筆絵入り年賀状は前の年の1月には印刷して、数か月がかりで宛名を書いていたとか、几帳面な人がらだったということです。
 また、池波は作家の司馬遼太郎と親しかったのですが、両者の違いは司馬さんは終始「歴史」を書くことに生涯を捧げたのに対し、池波は時代を超えて、人々の「生業」を描いたという事を指摘されていました。両者の特徴を的確にとらえておられ、「なるほど・・・」と思わされました。

 トーク終了後、会場内を見学したのですが、期待していたのより少々展示点数が少なかったように思いました。(百貨店の限られたスペースなので仕方ありませんが)
 鬼平や剣客商売などの挿絵や、絵が得意だった池波自身の作品なども展示されていて、良かったと思います。
 そうこうしているうちに、見学者が次から次へと来て、展示ケースの前が行列になってしまったのには驚きました。その多くがご年配の方でしたが、改めて池波の人気ぶりを再確認しました。

 なお、鶴松さんに2,3質問してみたのですが、「剣客商売」の主人公「秋山小兵衛」ですが、映像化の話が出たとき、この役を池波は俳優の故・田村高廣さんにオファーしたという話を以前聞いたのですが本当の話ですか?とお尋ねしたところ、やはりそうだったそうです。田村さん自身もこの役を切望していたそうなのですが、中村吉右衛門さんの「鬼平」がロングランになってしまい、「剣客」のドラマ化の方が進まなかったうちに、田村さんが体調を崩されたため、代わりに故・藤田まことさんがキャスティングされたんだそうです。
 田村高廣さんは好きな俳優さんでしたし、立ち回りもうまい方だったので、一度田村版小兵衛を見てみたかったな・・・と残念に思いました。

 おまけ 松屋銀座の地下の一角に、池波が愛した甘味たちが展示されていました。(会期中、食品売り場で限定販売されるという)
 以前当ブログで紹介した浅草の「アンヂェラス」のケーキや、浅草梅園のあんみつ、神田竹むらの揚げまんじゅう、向島の言問団子などが見えますね。
 買ってくればよかったのですが、この後急ぎの用事があったため、写真だけでガマンです。

  池波2

 会期は残念ながら今日までです。




池波正太郎が愛した江戸をゆく パート1(城東・下町篇)―決定版「鬼平」「剣客」「梅安」 (アサヒオリジナル)池波正太郎が愛した江戸をゆく パート1(城東・下町篇)―決定版「鬼平」「剣客」「梅安」 (アサヒオリジナル)
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美味しそうなにおいが・・・

これはまた美味しそうな物が並んでいますね(笑)。

本当は「秋山小兵衛」役が、田村高廣さんだったとはビックリです。
けれど、なんか役のイメージがぴったりですね 小生も観てみたかったです。

Re: 美味しそうなにおいが・・・

 酔いどれJohnny様

 こんばんは。コメントどうも有難うございます。


> これはまた美味しそうな物が並んでいますね(笑)。
>
> 本当は「秋山小兵衛」役が、田村高廣さんだったとはビックリです。
> けれど、なんか役のイメージがぴったりですね 小生も観てみたかったです。

 池波正太郎ですが、彼は銀座も愛しましたが、やっぱり彼の本領は浅草ですとか下町ですね。
 この日時間がなくてお土産を買えず、少々後悔しています。
 この中では、あんみつが食べたかったですね~(笑)


田村高廣

田村さんの小兵衛、合いそうですね。
「兵隊やくざ」の有田上等兵のように度胸の据わった役はうってつけです。
私の中では65年「太閤記」の黒田孝高役が一番はまってました。

そろそろ酷暑も過ぎて来たので、北関東の山城(金山、箕輪、鉢形など)を一気に攻めようと計画しています。

Re: 田村高廣

 柴様

 こんばんは。コメントどうも有難うございます。

> 田村さんの小兵衛、合いそうですね。
> 「兵隊やくざ」の有田上等兵のように度胸の据わった役はうってつけです。
> 私の中では65年「太閤記」の黒田孝高役が一番はまってました。
>
> そろそろ酷暑も過ぎて来たので、北関東の山城(金山、箕輪、鉢形など)を一気に攻めようと計画しています。

 田村高廣さん、惜しくも他界されましたが、本当に器用な役者さんでしたね。
 阪妻の息子なのに、えらぶった感じもなく、謙虚なイメージで好感がもてました。
 
 やっと秋風も吹いてきたので、ぜひ山城攻めを楽しんできてくださいね~♪

 (私はしばらくお休み予定です。。。)
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日本100名城スタンプラリー終了・・・2011年7月、根室半島チャシ跡群にて、無事100名城完全制覇しました。
2010年5月、47都道府県踏破済み。(離島を除く)
歴史の現場を、実際歩いて確かめることをモットーに、全国を行脚中。いつかあなたの住む町へ行くかもしれません。
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