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婆裟羅たちの武装(土浦市立博物館) [前]

 ※現在、新居への引っ越しのためしばらくの間まめな更新ができません。ご了承ください。


 茨城県土浦市にある土浦市立博物館では現在、開館25周年記念特別展
「婆裟羅たちの武装」を開催中です。(5月6日)まで。

  婆裟羅たちの武装1


 これは株式会社カプコンと同博物館とのコラボ企画で、超人気ゲーム「戦国BASARA」に登場する名だたる戦国武将たちにまつわる甲冑や刀剣を特集しています。

 本展示は各方面で宣伝されたため、実に多くの観覧者が訪れ、すでに来館者2万人を突破したそうです。
  婆裟羅たちの武装2


 私は開催直後の3月と、4月末の前期・後期展示とも行ってきたんですが、いわゆる「ゲーム世代」のお子さん~20代くらいの若い人が多くて、本当にびっくりしました。土浦市立博物館へは何度か来ていますが、若い世代の見学者というのはほとんど見かけたことがありませんでしたので・・・。
 受付に顔見知りの職員の方がいたので聞いたところ、職員・ボランティアスタッフ総動員体制でフル回転だったそうで、嬉しい悲鳴をあげているとのこと。

 開催直後に観覧者には先着10000名限定で、下の写真のようなキャラクターのイラスト入りパンフレットを配布していました。若い世代にも親しみやすい内容となっていました。

  婆裟羅たちの武装3

 
 ところで、展示のほうですが、人気の戦国武将ゆかりの甲冑、および刀剣が主に展示されていました。
 市立博物館なので予算等限界がある中、これだけの品々を集めてきたのは事前準備を周到になさっているのが窺えました。
 展示品の半数くらいは以前見たことのある品でしたが、他の甲冑と比較して見ることが出来て面白かったです。

 展示品の中で個人的に印象に残ったものを紹介してみます。
 (↓レビューを追記しました)

★革包黒糸素懸威五枚胴具足(黒田孝高所用)
 合子形を逆さにした兜が特徴的。実はこの甲冑、黒田家三代藩主・三之が制作させた写し(レプリカ)で、オリジナルは孝高臨終の折に、重臣である栗山備後に後事を託してこれを譲った。後におきた「黒田騒動」ではこの甲冑が因縁の品となりました。
 オリジナルは備後の息子である大膳が南部家にお預けとなり、後に栗山家から南部家に献上され、現在に伝わっています。やはりオリジナルの方が塗の仕上げ等クオリティが高いと以前聞いたことがあります。

 なお、草摺の下方に元々は「黒餅紋」が入っていましたが、この家紋は竹中半兵衛重治が使用していたもの。孝高が荒木村重に捕われ幽閉された折、子の長政は織田信長の人質となっており、信長が戻ってこない孝高に激怒し、長政を殺害するよう命じた。しかし、この時竹中重治が長政を密かに匿ったため、長政は死なずにすんだ。
 重治に深い恩義を感じていた孝高は感謝の思いをこめて、具足に竹中氏の家紋である「黒餅紋」を入れた。
 しかし、修理の折に家紋が消されてしまったのが惜しまれます。
 
 2014年NHK大河ドラマ制作決定より前に貸し出し依頼をしたため、良いタイミングで展示できたとのこと。

★黒糸威胴丸具足(本多忠勝所用)
 兜の脇立が大鹿角形で、大きな数珠を袈裟がけにしているところが特徴的。
 この甲冑を着用した忠勝の肖像画が伝わっており、本人が所用したという確固たる証拠があるという点で大きな価値があります。
 以前、岡崎市美術館で一度見たことがあります。
 
★白檀塗浅葱糸威腹巻(大友宗麟寄進)
 この甲冑は初めて見たのですが、今回見られて良かったです。(東日本では今回初公開とのこと)実践的な仕様になっていた。

★金小札白糸素懸威胴丸具足(前田利家所用)
 金ピカのとてもゴージャスな甲冑で国重要文化財であるにもかかわらず、なぜかスルーしていく見学者が多かったです。若い世代には利家は人気がないのでしょうか?

★紫糸威二枚胴具足(伝小早川秀秋所用)
 靖国神社所蔵。「伝小早川秀秋」と伝わるが、「宇喜多秀家?」という説もあるようです。
 豊臣秀吉所用の甲冑に仕様が似ていることから、秀吉に近い人物所用の甲冑であることは確かなようです。

★伊予札萌黄糸綴引合胴具足(上杉景勝所用)
 当初、米沢市にある上杉神社からお借りするつもりだったが、東日本大震災で稽照殿が被災したため、貸し出し不可となり、今回は同仕様の個人のコレクターさん所有のものが展示されていました。

★青漆塗萌葱威二枚胴具足(鍋島勝茂所用)
 寛永14年の「島原の乱」で実際に勝茂が着用したという甲冑。兜は「桃形兜」といわれる所謂「変わり兜」。
 実践的、機能性が高い甲冑だと思います。

★金小札紺萌黄片身替威腹巻」(不明)
 今回、「シンボル展示」として展示室入口の正面に展示されているが、ほとんどの見学者がこれをスルーしています。
 室町時代末期の品のため、退色が目立ちますが、室町~江戸時代初期に流行した「片身替り」といわれる左右で異なる地色の糸が用いられており、これこそが「ばさら(婆裟羅)」を象徴する貴重な甲冑です。

 その他、真田昌幸・幸村、徳川家康、伊達政宗、立花宗茂等有名武将ゆかりの甲冑がありました。(ただし、幸村、政宗等一部は本人所用ではないものだった)

 
 
 展示は5月6日までと会期終了が迫っていますので、ぜひお時間のある方はご覧になってみてください。
 なお、図録ですが好評のため初版、再版ともすべて完売してしまったそうですが、冊数限定で再再販することが決まり、現在予約受付中だそうです。
 買いそびれた方はこの機会にぜひ申し込んでみてください。問い合わせは同博物館まで。(下記サイトをご覧ください)
 


参考サイト 土浦市立博物館
      株式会社カプコン


   
戦国武将 変わり兜図鑑 (ビジュアル選書)戦国武将 変わり兜図鑑 (ビジュアル選書)
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ジャンル : 学問・文化・芸術

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こんばんは

六文銭様も、落ち着くまでは大変でしょうけど御身体御自愛下さいませ。

小生は、函館に行ってきました。
25年振りの函館だったので楽しみでしたが、初日以外は雨が降ったり止んだりの繰り返しで、そちらの方が疲れました。

御墓は 幕府軍、石川啄木等をチョロっと撮影してきました。

Re: こんばんは

 酔いどれJohnny様

 こんばんは。コメントどうも有難うございます。

> 六文銭様も、落ち着くまでは大変でしょうけど御身体御自愛下さいませ。
>
> 小生は、函館に行ってきました。
> 25年振りの函館だったので楽しみでしたが、初日以外は雨が降ったり止んだりの繰り返しで、そちらの方が疲れました。
>
> 御墓は 幕府軍、石川啄木等をチョロっと撮影してきました。


 お励まし有難うございます。早く引っ越したいのですが、なかなか手こずっています。

 函館に行かれたのですね。私も以前、ちょうどこの時期に行きましたが、やはり雨に見舞われました。まだまだ現地は寒かったでしょうね。
 また旅行記も楽しみにしております。私も函館には再訪したいと思っています。
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日本100名城完全制覇と有名人の墓めぐり(掃苔)
日本100名城スタンプラリー終了・・・2011年7月、根室半島チャシ跡群にて、無事100名城完全制覇しました。
2010年5月、47都道府県踏破済み。(離島を除く)
歴史の現場を、実際歩いて確かめることをモットーに、全国を行脚中。いつかあなたの住む町へ行くかもしれません。
東京生まれ東京育ち。
大卒後、音楽関係の仕事、専業主婦、現在は零細企業で総務関係の仕事をしています。

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