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昭和、その動乱の時代(憲政記念館)

 ここのところ暮れが押し迫っていることもあってバタバタしており、少々疲労してしまったのでブログの更新が滞っています。(正直書く時間が足りない!)そんな中でも、なんとか時間を作り、あちこちハイカイしております。

 先週ですが、永田町の国会議事堂のすぐ側にある憲政記念館で開催していた特別展「昭和、その動乱の時代―議会政治の危機から再生へ―」を見てきました。(11月30日にて終了済)
 昭和、その動乱の時代


 憲政記念館では毎年この時期に特別展を実施しています。昨年は大正デモクラシーの時代を取り上げていたのにすっかり忘れていて見そびれてしまいました。しかし、今年も気づいたら会期終了間近だったため、あわててすべりこみました。
 今回の展示では、昭和3年2月の第16回総選挙(初の普通選挙)から政党政治の崩壊とともに軍部が台頭し、太平洋戦争を経て敗戦後政党が復活するまでの時代を取り扱っています。我が国の歴史の中でも敗戦という重い枷を背負わざるをえなくなった厳しい時代でもあり、ただ眺めていればいいという簡単な展示ではありませんでした。
 展示内容は以下の通り5つの章立てになっていました。
 
  1. 普選の実施から政党内閣の崩壊まで
  2. 軍部の台頭から開戦まで・点景 議事堂の誕生
  3. 戦時議会から戦後政党の復活まで
  4. 激動の時代
  5. 斎藤隆夫

 実に色々な史料が展示(しかも複製なしの原本ばかりです)されていましたが、今回一番私が見てみたいと思ったのは、一番最後の「斎藤隆夫」のコーナーでした。

 斎藤隆夫

 斎藤隆夫(1870年~1949年)は兵庫県出石出身の政治家で、昭和11年(1936)2.26事件後の第69議会で「粛軍演説」を行い、軍部の政治介入を厳しく批判し、同15年(1940)の第75議会では、満州事変処理を糾弾する演説(「反軍演説」)を行い、議会から除名されました。
 今年、斎藤のご遺族から憲政記念館へ多くの資料が寄贈され、公開の運びとなったものです。
 斎藤については湾岸戦争の頃でしたか、何かの歴史番組で見て以来、軍国主義一色の時代に、己の信念を貫いた気骨ある政治家として記憶にありました。

 斎藤は筆まめな人だったようで、晩年万年筆が握れなくなるまで、長期にわたり日記をつけていました。(斎藤隆夫日記)
 また、斎藤は本会議場での演説の際、朗読調にならぬよう事前に原稿を何度も暗誦し、本番に臨んだそうです。この辺りは最近の政治家が官僚の書いた原稿を棒読みしているのと雲泥の差があります。
 
 名演説として名高い「粛軍演説」「反軍演説」の後、斎藤のもとには全国から書簡が寄せられました。その大半は斎藤の演説を支持し、激励する内容のものでしたが、一方で斎藤を激しく非難するものや脅迫状なども送りつけられました。(展示には記載がなかったが、自決用の短刀が送られてきたこともあった)

 私が感心したのは、斎藤がこれらの書簡を大切に保管していたことです。今回、それらの一部が展示されていましたが、今のような民主主義の世の中ではなかったにもかかわらず当時の国民には政治意識の高い人がけっこういて、自分の意見をつらつらと書いて政治家宛てに送っていたことが意外でした。
 ハガキや電報といった簡単な体裁のものから、和紙に達筆な字で書かれたものなど様々でしたが、中には一介の中学生が一生懸命自分の意見を綴ったものまでありました。こうした多くの国民の声に応えようとした、斎藤の政治家としての誠実さを感じとることができました。
 今も昔も、長いものにまかれろという人が多い中で、信念を貫くことの大切さを教えてくれました。
 
 他にも、近衛文麿の遺書やハル・ノート、沖縄戦で自決した海軍少将(死後中将)大田実が打電した「沖縄県民斯ク戦ヘリ 県民ニ対シ後世特別ノ御高配ヲ賜ランコトヲ」の電報、降伏文書などが心に残りました。クオリティの高い展示で大満足でしたが、できれば図録を作成していただけますようお願い申し上げます。
 
 できれば会期内にアップしたかったのですが、記事を作成する暇がなくてご紹介できなかったのが残念です。


 参考サイト 「昭和、その動乱の時代」(憲政記念館サイト内)

   憲政記念館

 


  
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 永田町の晩秋

 国会前庭から皇居方面を眺める
 桜田門付近


 最高裁判所付近
 最高裁判所1
 最高裁判所2


 半蔵門付近
 半蔵門付近

 

 国会議事堂 16日に総選挙を控えていますが、果たしてどういう結果になりますやら・・・。
 国会議事堂

 
 
 
 
 いつもご覧いただき、どうも有難うございます。
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日本100名城スタンプラリー終了・・・2011年7月、根室半島チャシ跡群にて、無事100名城完全制覇しました。
2010年5月、47都道府県踏破済み。(離島を除く)
歴史の現場を、実際歩いて確かめることをモットーに、全国を行脚中。いつかあなたの住む町へ行くかもしれません。
東京生まれ東京育ち。
大卒後、音楽関係の仕事、専業主婦、現在は零細企業で総務関係の仕事をしています。

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