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400年ぶりに咲いた「宗治蓮」・・・備中高松城(一)

 織田信長の天下統一への過程で、障壁の一つとなっていたのが中国地方の雄・毛利氏でした。
 これを攻略すべく、信長は股肱の臣である羽柴秀吉(後の豊臣秀吉)に中国攻めを命じます。
    豊臣秀吉


 秀吉は姫路に本拠を置き、天正8年(1580年)には別所長治の三木城を、天正9年(1581年)には毛利方の城将・吉川経家の寄る鳥取城を落とし、兵を進めます。
 いよいよ山陽道から毛利氏の本拠である安芸を目指そうとした秀吉軍でしたが、毛利氏との攻防の最前線となったのがこれから紹介する備中高松城です。


 【高松城の水攻めとは】 
 秀吉は得意の調略で毛利方の高松城主・清水宗治を籠絡しようと試みますが宗治はこれを断固拒否したため、天正10年(1582年)4月、秀吉は3万の大軍を率いて高松城に押し寄せ、和戦両様の構えで対峙します。
 ところが高松城は周囲を沼地と湿地に囲まれた鉄壁の構えを備えており、攻め手を欠いた秀吉は近くを流れる足守川を上流で堰き止め、突貫工事で堤防を築いて城を取り囲み、水没させました。この前代未聞の秘策を提案したのは、竹中半兵衛亡き後秀吉の「知恵袋」となっていた黒田孝高(官兵衛 出家後「如水」)であったといわれています。
    黒田孝高

   
 ところが、この戦のさなかの6月2日未明、京で「本能寺の変」がおこります。主君信長の悲報を知った秀吉は、毛利方にさとられぬよう、城兵を助ける代わりに城主・清水宗治の切腹を絶対条件として提示。翌々日の4日に宗治は切腹します。
 接収した高松城にはわずかな兵を残し、秀吉は信長を討った明智光秀を追討するため、東上の途につきます。秀吉軍は驚異的なスピードで京を目指して引き返しますが、これが世にいう「中国大返し」です。秀吉の人生で最大のターニングポイントとなったのは周知の通りです。
 


 備中高松城は陣屋町・足守の南東、車で10分くらいの所にあります。
 城跡は整備され、現在は公園となっています。
備中高松城1

 
 備中高松城跡(国史跡)※クリックで拡大します。
備中高松城3



 まず、公園内にある蔵造りの資料館へ行きます。
 管理人の方がおられましたが、ちょうど夏の甲子園の野球中継に夢中で、説明してくれる気配もなさそうな雰囲気。(私より先に来ていた客には説明していたんですが・・・)説明してもらうのは諦めて、お邪魔にならぬようそそくさと見学。
 ここで高松城に関する小冊子が販売されていたので購入。その他、無料でもらえる史跡マップなども置いてあるので一応もらっておきましょう。
高松城資料館1


 毛利方の備中高松城主・清水宗治像(平川忠氏制作)
 秀吉の水攻めに遭い、窮地に陥った宗治は城兵の命を助けることを講和条件として、切腹しました。
  清水宗治銅像


 高松城周辺の写真。(クリックで拡大)これを見ると、周辺の位置関係が把握できると思います。
高松城資料館

 

 高松城攻めの位置関係を示した地図(クリックで拡大)
 秀吉方、毛利方の配置が把握できると思います。羽柴秀長、黒田孝高、加藤清正、山内一豊、吉川元春、小早川隆景などおなじみの武将の名も見えます。
  高松城資料館2

 
 小さな資料館でしたが、その他いろいろ資料が展示してあったので見ておいて損はないと思います。
 ただし、資料館の開館時間は午前10時から午後3時まで(月曜休)と短いので、ご注意ください。


 資料館を出て右手の方へ行くと、蓮沼に囲まれた高松城の本丸跡が見えてきます。 
備中高松城2

 
 昭和57年(1982年)に岡山市が戦国時代にあったとされる沼の復元をしたところ、土中に眠っていた蓮が再び芽を吹き、花が咲いたというのです。
 実に400年ぶり!に蘇ったこの蓮を、地元の人々は「宗治蓮」と名付け、毎年7月下旬ごろが見頃だそうです。
宗治蓮1


 
 この日はすでに8月でしたので、すでに蓮の開花のピークは過ぎていまして、ほとんどがハチス(果托)の状態になっていましたが、わずかですが咲いている花を見つけたのでラッキーでした。
 蓮の花は仏教にもつながり、清らかな印象がありますし、城主の悲劇的な死ともあいまって、神秘的な感じがしました・・・。
宗治蓮2


 満開だとこんな感じ⇒【岡山市ホームページ「宗治ハス蓮見会のご案内】になるそうです。


 この後、城跡をめぐります。    つづく



   
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   高松城城址公園資料館 電話086-287-5554
  
より大きな地図で 備中高松城址公園資料館 を表示





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備中高松城

足守川が出てきたから次はあそこかなと思っていたら、やっぱり備中高松城が出てきましたね。
私もいつかは訪れようと考えてはいましたが、ついつい先延ばしになっています。
お陰様で事前勉強できました。

大河「太閤記」でもこの辺りのストーリーが山場で、「本能寺」よりも「高松城水攻め」や「中国大返し」の方をよく覚えています。
秀吉の緒方拳さんはもちろん、黒田官兵衛に田村高廣さん、石田三成に石坂浩二さん、敵将の清水宗治は田崎潤さんでしたね。
残念ながら、すでに3人の方が鬼籍に入られてます。
一番思い出に残る作品ですが、脳裏にしか映像が残っていませんね。

Re: 備中高松城

 柴様

 こんばんは。コメントどうも有難うございます。


> 足守川が出てきたから次はあそこかなと思っていたら、やっぱり備中高松城が出てきましたね。
> 私もいつかは訪れようと考えてはいましたが、ついつい先延ばしになっています。
> お陰様で事前勉強できました。


 やはり、岡山から近いですね。ですから、比較的行きやすいと思います。
 城跡だけ見るなら1時間程度あれば十分です。


> 大河「太閤記」でもこの辺りのストーリーが山場で、「本能寺」よりも「高松城水攻め」や「中国大返し」の方をよく覚えています。
> 秀吉の緒方拳さんはもちろん、黒田官兵衛に田村高廣さん、石田三成に石坂浩二さん、敵将の清水宗治は田崎潤さんでしたね。
> 残念ながら、すでに3人の方が鬼籍に入られてます。
> 一番思い出に残る作品ですが、脳裏にしか映像が残っていませんね。


 ↑この作品は本当に見たかったですね。リアルタイムでご覧になられたのは本当にラッキーだったと思います。映像が残っていないのが残念で仕方ありません。

 「中国大返し」は秀吉の天下取りの重要なターニングポイントでした。即断即決できたことが、勝者となった所以だとつくづく思います。

ハチス

もう1つ勉強になりました。
48作を全部観た「男はつらいよ」の歌詞の2番出だしが

「ドブに落ちても根のあるやつは いつかはハチスの花と咲く♪」

特に調べるでもなく長いこと音声で聞いていましたが、やっと理解しました。
「ハチス」とは「蓮」のことだったんですか。(蜂の巣に似ているからハチスとのこと)
作詞家とはやはり言葉のプロなんですね。

Re: ハチス

 柴様

 こんばんは。コメントどうも有難うございます。


> もう1つ勉強になりました。
> 48作を全部観た「男はつらいよ」の歌詞の2番出だしが
>
> 「ドブに落ちても根のあるやつは いつかはハチスの花と咲く♪」
>
> 特に調べるでもなく長いこと音声で聞いていましたが、やっと理解しました。
> 「ハチス」とは「蓮」のことだったんですか。(蜂の巣に似ているからハチスとのこと)
> 作詞家とはやはり言葉のプロなんですね。


 「ハチス」ですが、蓮の花びらが散ってしまった後の茎?の部分が蜂の巣に似ているから、そういわれるようになったようですね。
 万葉集の頃はハチス=蓮 のことを言っていたようです。

 「男はつらいよ」の主題歌の作詞は故・星野哲郎さんですね。さすがは色々な言葉をご存じでした。
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日本100名城スタンプラリー終了・・・2011年7月、根室半島チャシ跡群にて、無事100名城完全制覇しました。
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