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ある新選組隊士の墓

 足守の陣屋町の後、近くの古戦場に行ったのですが、その前にひとつ書き忘れていたことがありました。

 足守に、ある新選組の隊士だった人の墓があると聞いて、新選組大好きっ子(?)の主人と共に行ってきました。
 情報が少なく、地元の方に道を聞いて、やっと寺へ辿りつきました。

 旧足守藩士で、のちに新選組に入隊し、最後は箱館まで行った隊士に「安富才輔(才助とも)」という人がいます。
 
 その安富才輔の墓があるという田上寺(たがみでら)。
 地元の方に行き方を教わり、少々迷いながらたどり着く。足守陣屋の西、住宅地の裏手のわかりにくい場所にありました。住職がいない、いわゆる無住の寺だとか。
 小さなお堂?のようなものがあり、その裏手に新旧様々の墓がありました。
  田上寺

 
 安富の墓もお堂の右手の隅っこ、竹やぶを背後にした見落としそうな場所にひっそりとありました。主人と手分けして探して、私が先に見つけました。(^ω^)
  安富才輔の墓2


 安富才輔は足守藩の下級藩士でしたが、元治元年の新選組が隊士を募集した際に採用され、勘定方(会計)を務めていたといいます。
 その後、新選組が京を追われた後は副長であった土方歳三らと共に箱館まで転戦。
 土方歳三が戦死すると、東京・日野にある土方の実家へ宛てて、「早き瀬に力足らぬと下り鮎」との追悼の句を添え、訃報を知らせる手紙を送ったそうです。
 榎本武揚率いる箱館政権が官軍に降伏した後、才輔も拘束された後弘前の寺へ送られ、しばらく軟禁生活を送っていました。
 その後、身柄は故郷足守へ送られ、謹慎を仰せつけられ、失意のうちに明治6年(1873年)に35歳で亡くなりました。
 才輔の最後については、昔ある作家が「東京で暗殺された」という物語を書いたため、長らく一般的には暗殺されたものと思われていましたが、新選組研究家のあさくらゆうさんという方が古文書等を調査し、その後足守に墓があることを突き止め、才輔は故郷で短い一生を終えたことが明らかになったそうです。


 才輔の墓は妻との「夫婦墓」になっていました。没年を見ると、奥さんが先に文久3年(1863年)に亡くなっているので、おそらく奥さんの死が契機となって、何らかの志をもって新選組隊士募集に応募したものと思われました。
 墓の傍らには、あさくらさんが墓を発見した当時の新聞記事が貼ってある立て板がありました。
  安富才輔の墓1

 
 安富才輔のみならず、生き残った新選組隊士は新政府に遠慮して、明治の世の中をひっそりと隠れるように生きていかざるをえませんでした。
 明治も後半になって、やっと新選組の存在が顧みられるようになったようです。
 それにしても、墓を発見した研究家の方はよくここがわかったなあと感心しました。以前は墓が竹藪に覆われていたそうです。
 地元の方にうかがったところ、最近新選組ファンとおぼしき人がときどき墓参りに来ているとのことでした。

 小さな墓の向こうに、激動の幕末維新を生きた無名の人物の人生がおぼろげに見えてくるように思えました。(-人-)


 この後は近くの古戦場&お城へ・・・。


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  田上寺 ※足守陣屋の西、歩いて10分弱くらいのところにあります。
  
より大きな地図で 田上寺 を表示



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日本100名城スタンプラリー終了・・・2011年7月、根室半島チャシ跡群にて、無事100名城完全制覇しました。
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歴史の現場を、実際歩いて確かめることをモットーに、全国を行脚中。いつかあなたの住む町へ行くかもしれません。
東京生まれ東京育ち。
大卒後、音楽関係の仕事、専業主婦、現在は零細企業で総務関係の仕事をしています。

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