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陣屋町・足守をゆく1(旧足守藩侍屋敷・足守陣屋・木下利玄生家)

 8月のある暑い日のこと、岡山県へ行ってきました。
 JR岡山駅から北西方向約13kmほどのところに、「足守」という町があります。駅前でレンタカーを借りて行ったのですが、だいたい30分強くらいで到着しました。

 
 足守の町は地元の方々の努力によって、江戸時代からの伝統的な町並みが残されています。
 下の写真はかつて商家が立ち並んでいた辺りで、時間のある方はゆっくり散策してみることをおすすめします。
 今はコンビニや普通の商店も見当たらなかったです。。。
 足守町並み



 下の地図をご覧いただくとわかりますが、足守川に囲まれた縦に細長い、こじんまりとした町です。
 江戸時代、「足守藩」木下家2万5千石の「陣屋町」でした。(※クリックで拡大)
   足守地図
   


 江戸時代、この地域を治めていた「木下家」ですが、豊臣秀吉の正室・「北政所」(ねね)の実家です。

 余談ですが、秀吉は若い頃、「木下藤吉郎」と名乗っていましたが、もともと秀吉は身分が低いため苗字がなく、「ねね」さんと結婚してはじめて名乗れた苗字だったといわれます。
この記事では便宜上、ドラマ等で知られた「ねね」という名で記載していますが、足守藩木下家に伝わる古文書や系図から、彼女の名は「寧(ねい)」さんと呼ばれていたようです。
  北政所

 足守藩は、北政所の兄・木下家定が、慶長5年(1600年)関ヶ原合戦後、播州姫路から国替えしたことに始まります。
 慶長13年(1608年)家定が死去し、江戸幕府が遺領を子の勝俊・利房の二人に分与します。しかし、北政所のはからいで兄・勝俊ひとりに相続させたため、領地を独占したとして徳川家康の逆鱗に触れ、翌慶長14年(1609年)に所領を没収されてしまいます。
 その後、一時浅野長政の次男・長晟が入りますが、元和元年(1615年)大坂夏の陣の功により木下利房が2万5千石で入封し、以後明治維新まで続きました。

 
 【旧足守藩侍屋敷遺構】
 足守藩の家老を務めた杉原家の武家屋敷。江戸中期ごろの建物が良好な形で残っています。江戸時代の様子を偲ぶことができる数少ない遺構です。
旧足守藩侍屋敷遺構a


 
 屋敷の内部
旧足守藩侍屋敷遺構b


 室内上部に見える「鶴雲」の変額は、第十一代藩主・木下利徳の書によるもの。
 ちなみに、署名は「豊臣利徳」となっており、あえて「豊臣」姓を記しています。
 旧足守藩侍屋敷遺構d

 屋敷内にあるお蔵の上部には、豊臣家ゆかりの「五七の桐」紋が見えました。
  旧足守藩侍屋敷遺構c



 【旧足守藩陣屋跡】
 足守藩は2万5千石の小藩でしたので、お城はなく、「陣屋」が置かれていました。
 寛永14年(1637年)、第四代藩主・木下利当(としまさ)が初めて入部し、陣屋と武家屋敷、町人町を整備したということです。
足守陣屋c


 陣屋跡地は現在、公園になっています。
足守陣屋a


 陣屋を囲む石垣と水堀が当時をしのぶ唯一の遺構。
 足守陣屋b


 【木下利玄生家】
 木下利玄(1886~1925年)は明治~大正時代の歌人。利玄が生まれて5歳まで育った家が陣屋跡に隣接して残っています。
 中学だか高校時代、国語の時間に大正期「白樺派」の歌人として、名前ぐらいは聞いた記憶があったんですが、ここへ来るまで長年すっかり忘れていました。
 ちなみに、利玄は第13第藩主・木下利恭の弟の息子(つまり甥)でしたが、利恭は跡継がなく死んだため養嗣子として木下子爵家の家督を継いだので東京へ移っています。
 写真に見えている荒壁の長屋門風の建物からは、後年木下家関係の重要な古文書が発見されたそうです。
 木下利玄生家a


 利玄の生まれた家は、実は陣屋に増築した建物の一部だったそうで、嘉永5年(1852年)と書かれた棟札が屋根裏から発見されたと説明板にありました。
 もちろん修復はされていることでしょうが、外観から見た感じでは保存状態は良好でした。入室不可。
 木下利玄生家b

 

                             つづく

    
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 ※次回更新は21日(金)以降になります。



   
  より大きな地図で 足守陣屋跡 を表示



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日本100名城スタンプラリー終了・・・2011年7月、根室半島チャシ跡群にて、無事100名城完全制覇しました。
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歴史の現場を、実際歩いて確かめることをモットーに、全国を行脚中。いつかあなたの住む町へ行くかもしれません。
東京生まれ東京育ち。
大卒後、音楽関係の仕事、専業主婦、現在は零細企業で総務関係の仕事をしています。

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