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生誕450年記念展 加藤清正(熊本県立美術館)

 熊本県熊本市にある熊本県立美術館では、現在
「生誕450年記念展 加藤清正」展を開催中です。(9月2日まで)

     「加藤清正」展

 【展示趣旨】
 1562年に尾張(現愛知県)で生まれ、戦国の乱世を駆け抜けた加藤清正。豊臣秀吉子飼いの武将として、政権を支える役割を担いました。また、1588年に肥後熊本の領主となった清正は、熊本の歴史や文化にも大きな足跡を残しています。絶大な人気を誇り、いまも「清正公大神せいしょうこうだいじん儀ぎ」として信仰されるゆえんです。
 清正の生誕450年目を記念して本展では、菩提寺・本妙寺に伝来した品々や愛用の《片鎌鎗かたかまやり》(東京国立博物館所蔵)といったお馴染みの作品、熊本初公開となる《賤ヶ岳合戦図屏風しずがたけかっせんずびょうぶ》(大阪城天守閣所蔵)や《虎頭蓋骨》(徳川美術館所蔵)など、ゆかり美術工芸品や歴史資料を一堂に集め、その生涯を紹介します。
 加えて本展では、神として人々に親しまれてきた「清正公大神儀」にもスポットをあてます。熊本を起点に全国的な広がりをみせた清正公信仰の実像を示す絵画や歴史資料も、みどころのひとつです。



 私が生まれてから、初めて知った戦国武将は加藤清正(1562~1611年)でした。
 というのは、私の実家および母の実家が日蓮宗の信者だったからです。周知のように、清正は日蓮宗の大檀越であり、私の親戚の者たちも「清正公」と呼びとても尊敬していたので、子供のころからそれを聞かされていました。

 そうしたこともあり、私自身も幼いころから何となく清正に親しみを感じていたわけですが、世間的に見ても、清正という人は名だたる武将のうちでも一際人気が高いように思います。

加藤清正公像(熊本市 本妙寺)
    加藤清正銅像


 清正は様々なエピソードに事かかず、また歴戦のツワモノでもあり、天下の名城たる熊本城を築きました。
 しかし、清正の死後、息子の忠広の代に加藤家は改易されてしまいます。
 そのため、清正関係の品々というのはあちこちに散逸してしまったんですね。
 加藤家の後、肥後熊本に転封した細川家などは「永青文庫」もありますし、年がら年中展示会を開催しているのですが、加藤清正についてはなかなかそういう訳にいきませんので、今年が生誕450年という節目の年でもあり、満を持しての大型企画展となりました。
 全国から集めた豊富な史料を通じて、秀吉を支え、常に戦いの日々にあった清正の生涯を辿っています。

 見どころとしては、清正のトレードマークとも言える「片鎌槍」や、長烏帽子の兜といった武具、甲冑類。朝鮮出兵時、有名な「虎退治」の証拠品ともいえる「虎頭蓋骨」など、この辺りはいかにも清正らしい遺品というべき品々だと思います。
 また、清正の人生のターニングポイントともなった「賤ヶ岳合戦図屏風」(六曲一双 大阪城天守閣所蔵)や、慶長の役における「蔚山城の攻防戦」を描いた「朝鮮軍陣図屏風」(六曲三隻 鍋島報效会所蔵)なども迫力がありました。
 また、清正が肥後半国の大名に取り立てられてからの領国経営の様子なども古文書などからよくわかりました。

 そして、秀吉の死後、清正は徳川家康に急接近していくのですが、このあたりの清正の微妙な立ち位置についても触れられていました。
 清正は生涯豊臣家に忠誠を誓った「忠義に厚い武将」という印象がありますが、実際には自分自身が家康の養女を継室として迎えていたり、娘二人を徳川家関係に嫁がせていることなどから、リアリストとしての側面も窺えました。
 そして、清正の死後、加藤家が改易されてからも、民衆の間で清正は伝説の人として信仰の対象となっていく経緯についても締めくくりの一章を割いており興味深かったです。
 
 欲をいえば、彼が築いた熊本城や加藤家改易についてもう少し詳しく取り上げてくれると尚よかったと思いましたが、清正の人生に重点を置いた結果でしょうか。

 実はこの展示、先月会期がスタートした直後に行ったのですが、夏休みに入ったこともあり、子供さんをはじめ若い方の姿も多く、大変盛況の様子でした。
 書状など、多くの古文書にも逐一釈文がつけられ、解説文も大変わかりやすいものでした。
 上の方に掲載したポスターも、清正のイメージを喚起させるというか、いい感じです。

 先述したように、清正関係の展示でこれだけのモノが集結するというのは滅多にないことですので、会期終了が迫っておりますし、是非この機会にご覧になるようおすすめいたします。
 先日の本多忠勝関係の展示も面白かったですが、清正展もそれと比肩するくらい大満足の展示であったことを申し添えておきます。
 

        ※図録あり

  関連記事 加藤清正の墓(本妙寺「浄池廟」)
         熊本城(日本100名城)


  参考サイト 熊本県立美術館
  熊本県立美術館


   熊本市二の丸2  ℡096-352-2111
  
より大きな地図で 熊本県立美術館 を表示



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