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ヨコハマ・ヨコスカ ストーリー -二つの港町の戦後文化-(神奈川県立歴史博物館)

 ※現在、多忙によりしばらくのびのびの更新となりますので、ご了承ください。

 神奈川県横浜市にある神奈川県立歴史博物館では、現在特別展
「ヨコハマ・ヨコスカ ストーリー -二つの港町の戦後文化-」を開催中です。
 ヨコハマヨコスカストーリー

 【展示趣旨】
 このたび、昭和20年代の戦後復興をふりかえる特別展「ヨコハマ・ヨコスカ ストーリー -二つの港町の戦後文化-」を開催いたします。
 太平洋戦争の末期、県内主要都市は大規模な空襲により、大きく荒廃しました。そして戦争終結以後、連合国軍が相次いで進駐を開始すると、横浜や横須賀は外国の町と見間違えるかのように外国人兵士の姿であふれていきました。戦争に敗れ食べる物や住むところもない人々にとって、彼らは別世界の存在であったことでしょう。また、彼らは音楽、映画、洋服、食物などの外国文化をもたらす存在でもありました。そして、その文化に人々は興味をいだき、受け入れながら、戦後復興の道を歩んで行きました。
 横浜・横須賀という二つの都市を舞台に展開した昭和20年代の様相を、音楽や映画、ファッションや食物などにまつわる資料約130点を通じて紹介します。本展を通じて、戦後復興の歩みについて理解を深めていただければ幸いです。



 先週、横浜の方に用事があり、ついでに“馬車道”で下車して見てきました。
 私は都内で育ったので、今回の展示のテーマである横浜や横須賀について馴染みがなく、たまに出かけるようになったのも大学時代以降だったのです。ですから、当初この展示にもあまり興味を引かれなかったのですが・・・。
 いざ見学してみると、面白く拝見させていただきました。
 ちなみに、展示タイトルは、企画担当者がかの「港のヨーコ、ヨコハマ、ヨコスカ~♪」より着想したとのこと。
 一階の展示室を入ってすぐにでかい「ジープ」が置いてあり、少々ド肝を抜かれましたが、これは個人のコレクターの方が所有しているもので、戦後追浜の工場で生産され、後にフィリピンへ移送されていたものを購入し、車検も通して公道でも走れるようにしたものだということです。
 同館の玄関からバックで搬入したという話でした。
 
 昭和20年(1945年)8月の敗戦後、間を置かずすぐに聯合国軍が上陸してきて、占領支配がはじまったわけですが、横浜や横須賀の人々は昨日まで敵国であった占領軍に畏怖の念を抱きつつも、やがて兵士たちが持ち込んだ「異文化」を吸収しはじめていくわけです。
 進駐軍の兵士たちが帰国する際、日本からの土産品としてシルクスカーフやブリキ製のおもちゃなどが生産され、これらは復興期の横浜の重要な産業として成り立っていたといいます。
 一方、横須賀でも“スーベニアショップ”(土産物店)が盛況であり、背中に龍などの派手な刺繍をほどこした「スカジャン」も兵士たちのリクエストから生まれたものだということです。(現物が展示してあった)
 背中のロゴはもともと「Japan」でしたが、後に客からのリクエストで「YOKOSUKA」と改められたそうです。

 こうして、二つの町は古いものと新しいものとが混在した、独特の異国情緒にあふれた町として発展していきました。

 それから、展示の後半でやはり横浜と横須賀を語る上ではずせない、音楽文化について取り上げられていました。
 二つの町とも進駐軍がいたせいもあって、戦中は敵視されていたポピュラーミュージック、とりわけJAZZ音楽が急速に広まっていったんですね。
 そこで、日本のJAZZ界の大御所であるテナーサックス奏者の原信夫さん提供の資料が多数展示されていました。
 原信夫さんといえば、ビッグバンド「シャープスアンドフラッツ(♯&♭)」を主催し、4年前に解散するまで、五十数年にわたりJAZZ音楽をリードしてきた方です。

 私は大学時代に、たまたま楽器を習っていた先生が♯&♭の楽団員だったので、何度か♯&♭のリサイタルを聴きに行ったことがありました。メンバーの方々の写真も展示されていましたが、私が習っていたころはまだお若かった先生も今ではすっかり老けてしまい、歳月の流れを感じました。

 最後の展示室で、♯&♭のナンバーが流れていて、懐かしくて思わず涙が出そうになりました。久しぶりに聞いたので、この展示室で30分以上時間を費やしてしまいました。
 図録の方には原さんのインタビューが掲載されており、戦後の音楽文化を知る上でも大変貴重なオーラルヒストリーであり、これだけでも読む価値がありました。
 
 下の写真は入口ロビーを写したものですが、原さん提供の♯&♭の赤い譜面台が並んでいました。
 ヨコハマヨコスカストーリー2

 バンドを解散してから4年ぐらい経ちますが、原さんご自身はご高齢にもかかわらずお元気で、2週間位前に奥様と一緒に見学に来られていたそうです。
 お元気な秘訣は、たぶんサックスを長年吹かれていて、肺が鍛えられているせいだと思います。
 私も社会人になってから、仕事で必要に迫られたためアルトサックスを1年くらい習っていたのですが、全然モノになりませんでした(涙) 

 なお、同展示は今週末17日(日)までの会期となっています。どちらかというと、ご年配の方向きの展示だと思います。

 
 
 
 
   神奈川県立歴史博物館
   神奈川県立歴史博物館


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 ※現在、多忙によりしばらくのびのびの更新となりますので、ご了承ください。 神奈川県横浜市にある神奈川県立歴史博物館では、現在特別展「ヨコハマ・ヨコスカ ストーリー -二つの港町の戦後文化-」を開催中です。  【展示趣旨】 このたび、昭和20年代の戦後復...

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タイトルに『港のヨーコ』が欲しいような・・・(笑)

スカジャンは、男の永遠のテーマですね。
良い感じのチョイ悪オヤジが着ると「かっこいい」のですが、ちょい童顔の小生が着ると「チンピラ」に早変わり(泣)

元々は「パラシュート」の生地を使用して、「スカジャン」が作られていましたね。
某バンド・オブ・ブラザースでは、国にパラシュートを持って帰り『ウェディングドレス』に仕立てるというセリフも有りました。

小生が19歳の頃ですが、まだ本町には『米軍住宅』が沢山あって それこそ 『フェンスの向こう』はアメリカでした。

その跡地に、マイカル本牧が出来た時はビックリでした。 確か当時の「YOKOHAMA KENTAUROS」のショップも傍に有ったような気がします。

Re: タイトルに『港のヨーコ』が欲しいような・・・(笑)

酔いどれJohnny様

 こんばんは。コメントどうも有難うございます。(レスが遅くなりすみません)

> スカジャンは、男の永遠のテーマですね。
> 良い感じのチョイ悪オヤジが着ると「かっこいい」のですが、ちょい童顔の小生が着ると「チンピラ」に早変わり(泣)
>
> 元々は「パラシュート」の生地を使用して、「スカジャン」が作られていましたね。
> 某バンド・オブ・ブラザースでは、国にパラシュートを持って帰り『ウェディングドレス』に仕立てるというセリフも有りました。

 ほほー。パラシュート生地が素材になっていたとは知りませんでした。ということはけっこう丈夫そうですね。
 “スカジャン”ですが、男性だけでなく女性からの注文もたまにあるんだとか。
 ちなみに、阿木燿子さんが作詞した例の「港のヨーコ、ヨコハマ、ヨコスカ」ですが、この展示を企画した人はこの歌から着想したそうです。

> 小生が19歳の頃ですが、まだ本町には『米軍住宅』が沢山あって それこそ 『フェンスの向こう』はアメリカでした。
>
> その跡地に、マイカル本牧が出来た時はビックリでした。 確か当時の「YOKOHAMA KENTAUROS」のショップも傍に有ったような気がします。

 マイカル本牧って米軍住宅の跡地だったんですね。全然知りませんでした。お教えいただき有難うございます。以前一度だけ行ったことがあります。
 横浜や横須賀はもともとあまり馴染みがなくて、知らない事も多いです。。。まだまだ開拓しないと、ですね(苦笑)
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歴史の現場を、実際歩いて確かめることをモットーに、全国を行脚中。いつかあなたの住む町へ行くかもしれません。
東京生まれ東京育ち。
大卒後、音楽関係の仕事、専業主婦、現在は零細企業で総務関係の仕事をしています。

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