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三原城

 戦国時代、中国地方の雄であった毛利元就の三男で、「毛利両川」の一方の要として毛利本家を支えた小早川隆景(1533~1597年)についてもうしばらく続けます。

 
 JR三原駅。山陽新幹線の停車駅ですが、いつも通り過ぎてばかりで今回初めて下車しました。
 実はこの三原駅、小早川隆景が築いた三原城の跡地にあるのです。
 かつての城跡に鉄道が敷かれた例としては、他にもJR長岡駅(新潟)、JR甲府駅(山梨)、JR福山駅(広島)がありますが、三原駅の場合、三原城の天守台に線路が通っているのが特徴です。
 下の写真は南口の方ですが、駅の北側に石垣が残っているので見てみることにしましょう。
 JR三原駅


 
 城跡を見る前に、三原駅改札外構内に三原城のCG映像を見られる映像BOXがあります。実は三原城の遺構はほとんど残っておらず、ほとんどが市街地になってしまっているので、これを見ておくと城の全体イメージが把握できるかと思います。
   DSCF8984.jpg

 
 南口外壁にあった三原城を描いた絵。(クリックで拡大)
 
 先述した新高山城に本拠を置いていた小早川隆景でしたが、永禄10年頃から「三原浦」と呼ばれていたこの地に新たに城を築きはじめます。水軍を率いていた隆景は、軍事面や交易の観点から瀬戸内航路の完全掌握を目指しており、「小早川警個衆」の新たな基地を置く必要性に迫られていたのです。
 城は湾内にあった大島小島をつなげて築かれ、主郭<本丸)は大島にあったといいます。沼田川が瀬戸内海に注ぐ河口デルタ(三角州)に城は築かれたわけです。(毛利輝元の広島城も同じような三角州に築かれています)
 その姿は海に浮かぶように見えたので、別名「浮城」とも呼ばれました。豊臣秀吉や徳川家康も三原城に宿泊したことがあり、大いに感嘆したといわれます。
 三原城7

 
 江戸時代の三原城の絵図。(現地案内板より クリックで拡大)
 三原城8

 

 駅のガード下にある三原城天守台の石垣。この風景は全国広しといえども三原城だけ。
 三原城1



 天守台上から見た三原駅。
 三原城6



 三原城の石碑と案内板。石垣は「あぶり積み」という工法で築かれました。毛利氏にはお抱えの石垣職人集団がいたので、多分その系統かと思われます。
 石垣に使われた石は、新高山城からの転用だという話は先述しました。
 三原城3


 
 北東側から見た三原城天守台。かつては石垣の上に多門櫓で連結した二重櫓がありました。
 三原城4


 明治27年(1894年)、日清戦争が契機となり、物資輸送のため城を貫いて山陽本線が築かれました。
 三原城2


 石垣の向こうに見える桜山には、かつて「甲の丸」と呼ばれた砦があったといいます。
 三原城5



 三原駅西口前広場にある小早川隆景の石像。
 文禄四年(1595年)、養子の秀秋に家督を譲った隆景は、三原城を隠居所と定めて暮らしたわけですが、現在の城のあまりの変わり様には冥界の隆景もびっくりでしょう。
 生涯戦いにあけくれた隆景としては、眼前に広がる海を眺めながら余生を送りたかったのかなあと私には思われました。
 小早川隆景石像


                           つづく

  
より大きな地図で 三原城 を表示



 関連記事 新高山城(一)
        小早川隆景の墓

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ジャンル : 旅行

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御城の残り方も色々なんですね。
天守台に線路が通っているのもビックリでした。

Re: 三原城

酔いどれJohnny様

 こんばんは。コメントどうも有難うございます。

> 御城の残り方も色々なんですね。
> 天守台に線路が通っているのもビックリでした。

 写真では見ていたのですが、実際現場に行ってみるとなんかすごい光景でしたね(笑)
 でも鉄道を敷くにしても、何もお城のど真ん中をつっきらなくてもよかったのでは・・・と思いました。
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日本100名城スタンプラリー終了・・・2011年7月、根室半島チャシ跡群にて、無事100名城完全制覇しました。
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