スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

壬生城本丸御殿と徳川将軍家(壬生町立歴史民俗資料館)

 栃木県下都賀郡壬生町にある壬生町立歴史資料館では現在、企画展
「壬生城本丸御殿と徳川将軍家」が開催中です。(3月18日まで)
 壬生城本丸御殿と徳川将軍家

 【展示趣旨】
 壬生城の本丸御殿は、徳川将軍家が日光東照宮社参の帰途で宿泊する将軍家宿所であったことから、新発見資料を交えながら往時の本丸御殿を検証していく企画展。
 壬生城の変遷が分かる絵図7点、二条二の丸御殿黒書院のふすま(元離宮二条城事務所蔵、国指定重要文化財)3点、徳川将軍の肖像画3点のほか、最高のもてなしとされる5の膳から成る将軍のための献立なども紹介。


 壬生という地名ですが、つい京都の新選組が屯所を置いてた場所を思い浮かべがちですが、今回は下野国の壬生です。
 ここには中世に築かれた城があり、江戸時代には壬生藩という小藩が置かれていました。
 明治維新後、すぐに城は下げ渡されてしまい、残念ながら現在では城の遺構はほとんど残っていません。
 しかし、かつてこの城は徳川将軍が日光社参の折に宿泊した「宿城」として重要な通過点でもありました。それゆえ、将軍御成のための立派な御殿が建てられていたといいます。
 今回の展示では、残された城絵図などの史料から、本丸御殿の概容を中心に、城下町形成の過程などに迫った内容となっています。
 意外だったのが、各所に壬生城の絵図が複数伝えられていたことです。その上、最近の調査で、城のすぐ近所にある常楽寺という藩主・鳥居家の菩提寺から城内の様子が詳細に記された絵図があることが判明し、今回出展されていました。

 興味深いのが、将軍の御成御殿は藩の管轄ではなく、あくまでも幕府が管轄していたらしいというのです。ですから、藩主の屋敷は二の丸の方に造られていました。
 現在、復元工事が進行中の名古屋城本丸御殿はその最たるものです。
 その他、岩槻城、古河城、宇都宮城などにも日光社参の折の御成御殿がありました。

 そして、今回の目玉は京都の二条城から黒書院で使用されていた松の絵が描かれた襖が3点貸し出されていたことです。しかも国指定重要文化財!おそらく、壬生城の御殿にもこれと似たような、狩野派によって描かれた襖が存在していたことでしょう。
 (現在では御成御殿が現存しているのは二条城しかないので、他所で御殿を考証する際などは二条城で使用されている建具や室礼、障壁画がモデルになります)
 二条城ではこうした貴重なものを滅多に他所へは貸しださないそうなので、今回特別な計らいをいただき大変有難かったと学芸員さんも喜んでおられました。
 それから、もう一つの見どころは、同館の隣にある図書館で司書をしておられる笹崎明さん(日本城郭史学会委員)という方が手作りした壬生城本丸御殿の模型です。
 笹崎さんという方は趣味で城の研究をされている(しかも、かなり本格的になさっている)そうなのですが、仕事の合間をぬって御殿の模型を作成されました。〈地元紙でも取り上げられ、ちょっとした町の有名人だそうです)
 奥さんや娘さんの協力もあってなかなかの力作ですので、ぜひ注目してみてください。
 

 「城」というと、一般的には「戦のための防御施設」としての城を思い浮かべますが、今回の展示では戦に関係しない、平和な時代に築かれた城とはいかなるものだったか、という点を取り上げたのがユニークだったと思います。御成御殿のある城についてはそのほとんどが現存しないことから詳細不明な点も多く、現在研究が進められているそうです。
 狭い展示室内に60点ほどの史料が所狭しと並んでいましたが、絵図が多くてわかりやすい展示でした。テーマのつかみ方が良かったと思います。
 地元の方の反応も上々で、すでに図録は完売してしまったとか!
 展示は今月18日(日)までですので、ぜひお近くの方はご覧になってみては如何でしょうか。
 それにしても、今回はじめてこの地へ来たのですが、東武線の乗り継ぎが悪くて、自宅から3時間近くかかってしまいました。少々遠いな。。。という印象です。
 この後はお城と恒例?の墓参りをしてきたので、その辺について記述する予定です。

    開館時間 9:00~17:00(火曜日は13:00~) 月曜休
    壬生町立歴史民俗資料館


 関連記事 壬生城再現シンポジウム「よみがえれ!幻の本丸御殿」
 

 人気ブログランキングへ にほんブログ村 歴史ブログへ 
関連記事

テーマ : 展示会、イベントの情報
ジャンル : 学問・文化・芸術

コメントの投稿

非公開コメント

ブログランキング
「もののふの心」および歴史的遺産を後世に伝えましょう♪
うさぎ
  ↓ ↓ ↓ ↓
人気ブログランキングへ にほんブログ村 歴史ブログ 日本史へ
カレンダー
06 | 2017/07 | 08
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
カテゴリ
ご注意 ごくたまに、「城」「史跡」「お墓」等の話題が、ドラマ関連やその他のカテゴリとして登録されている場合があります。
月別アーカイブ
最新コメント
FC2カウンター
おきてがみ
お気軽にどうぞ(お返事が遅くなる場合があります)
プロフィール

A☆六文銭

Author:A☆六文銭
ブログテーマ
日本100名城完全制覇と有名人の墓めぐり(掃苔)
日本100名城スタンプラリー終了・・・2011年7月、根室半島チャシ跡群にて、無事100名城完全制覇しました。
2010年5月、47都道府県踏破済み。(離島を除く)
歴史の現場を、実際歩いて確かめることをモットーに、全国を行脚中。いつかあなたの住む町へ行くかもしれません。
東京生まれ東京育ち。
大卒後、音楽関係の仕事、専業主婦、現在は零細企業で総務関係の仕事をしています。

★当ブログ内の文章、写真等はすべて無断転載禁止です。宜しくお願いします。
★当方と連絡を取りたい方は、下部メールフォームからお願いします。(ご感想はなるべくコメント欄のほうにお願いします)
※Twitter、Facebookはやってません。

最新記事
おすすめ書籍
リンク
RSSリンクの表示
検索フォーム
QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。