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大内文化と北九州(いのちのたび博物館)

 JR小倉駅から鹿児島本線に乗換えて15分くらい。
 「スペースワールド」駅で下車します。
 スペースワールド駅

 なんだか、宇宙基地みたいな名前の駅だなと思ったら、プラットホームからスペースシャトルっぽいものが見えた。
 そうです。ここは遊園地だったんですね~(納得)
   スペースワールド

 一般の方は「スペースワールド」に遊びに行くのでしょうが、あまり時間の余裕のない私は道を挟んだ目の前にある建物へと向います。(正直、遊園地へちょっと寄りたい気持ちもありましたが。。。)
 「いのちのたび博物館」  
 なんだか、ちょっと博物館らしくない???なネーミングの博物館ですが、正式名称は「北九州市立自然史・歴史博物館」というようです。
 いのちのたび博物館1


 現在、同館では冬の特別展「知られざる歴史絵巻~大内文化と北九州~」を開催中です。(2月12日まで)
 大内文化と北九州

 【展示趣旨】
 室町時代、西の京・山口を拠点に活躍した戦国大名大内氏。初公開の品や重要文化財20点を含む計85点の品々をとおして、これまで広く知られていなかった中世の北九州と大内氏の関係をひもときます。

 
 私は若い頃、室町時代に関心があったのです。特に何がキッカケだったかよく覚えていないのですが、周防・長門等中国地方西部を領していた守護大名・大内氏の歴史に引かれるものがあったのです。今ではすっかり忘れてしまいましたが、大内氏に関する本などをいろいろ漁って読んだりしていました。
 大学浪人中、3泊4日で大内氏の歴史を追いかけるため、山口、長門、下関を旅したこともあります。

 大内氏は日明貿易(勘合貿易)で富を蓄え、その潤沢な財政のもと、最後の当主となった義隆は学問・芸術に力を注ぎ、京から公家を呼び寄せたりして、拠点である山口では「大内文化」が花開きました。山口が「西の京」と呼ばれる由縁です。宣教師・フランシスコ・ザビエルにキリスト教の布教を許可したのも義隆です。
 ところが、義隆が公家のような優雅な暮らしを送っていた間に家臣の間で対立がおき、とうとう一門である陶隆房の謀反に遭い、義隆主従は長門・大寧寺において自刃。こうして大内氏は衰亡してしまいました。 

 こうして滅びてしまった一族なので、それほど史料も残っていないだろうと思ったら、数こそ少ないですが、いろいろ苦心して各所から集めてきたようで、努力のほどがうかがえました。
 面白かったのは、対馬の宗氏です。その当時、宗氏は大内氏の関係者を騙り、大内氏に許可されていた通信符を偽造してまで朝鮮と交易して儲けていたんですね。大内氏が滅亡後も大内氏の関係者と偽って、商売を続けてました。その偽の通信符というのが展示されてました。
 大内氏はあえなく滅亡しましたが、宗氏は近世大名を経て現在まで続いています。よく言えば商魂たくましいというか、悪くいえばずいぶんずる賢く立ち回っていたのだなあと苦笑させられました。

 それから、大内氏歴代当主の肖像画というのが展示されてました。これは、かつて大内館があった場所にある龍福寺(山口市)に伝わったものなのですが、元は「寶現霊社」という神社の所有する画だったようです。
 寶現霊社は毛利輝元が大内義隆主従を追善するために築いた神社で、特に義隆の命日には供養が行われていたようです。展示の説明によれば、毛利氏は義隆の供養を300回忌まで行っていたとか。
 しかし、大内氏というのは義隆の養子である義長(実家は大友氏)の時、毛利氏によって滅ぼされているのです。ですから、毛利のこの辺の心情はよくわからないですね。ただし、義隆については毛利輝元からみれば系図上母方(輝元の母・尾崎局は義隆の養女分として毛利隆元に嫁いだ)の義理の祖父にあたるので、身内意識もあったのかもしれません。

 その他、謎の倭寇に関する絵巻が東大史料編纂所から来ていたり、水墨画の巨匠・雪舟の絵があったりと、いろいろ見所はありました。ただし、少々マニアックなので、見る人を選ぶというか、ある程度予備知識がないと辛いかもしれないです。
 こうしてみると、「西の京 山口」に花開いた「大内文化」は遠い日の花火みたいなもので、栄華も一瞬のうちに夢幻となって消えていったことをしみじみ思いました。この20年くらいの間に、山口の発掘調査でいろいろ判明したことも多いようで、また何時か現地へ足を運んでみようと思いました。
 私が行った日はほとんどが地元の方だと思いますが、けっこう熱心な見学者が多くみられました。



     ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 その他、同館では恐竜の展示などもあったようですが、見る時間がなかったです。。。お子さんなどはコチラの方が楽しめるかも。こういった化石が発掘されているところをみると、北九州の辺りは古くから開けていた土地なんでしょうか。
 いのちのたび博物館2

 その他、上階の展示室では、先年ユネスコの「世界記録遺産」に我が国で初めて認定され話題となった山本作兵衛の炭鉱記録画に関する展示(歴史ぽけっと企画展 「山本作兵衛氏の炭鉱記録画と近代の石炭業」)もあり、こちらもおススメです。


    参考サイト いのちのたび博物館
 

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日本100名城スタンプラリー終了・・・2011年7月、根室半島チャシ跡群にて、無事100名城完全制覇しました。
2010年5月、47都道府県踏破済み。(離島を除く)
歴史の現場を、実際歩いて確かめることをモットーに、全国を行脚中。いつかあなたの住む町へ行くかもしれません。
東京生まれ東京育ち。
大卒後、音楽関係の仕事、専業主婦、現在は零細企業で総務関係の仕事をしています。

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