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伊予松山城

 年頭に写真を掲げた伊予松山城の紹介です。2007年6月より100名城スタンプラリーを開始し、6番目に登城したお城でした。
 松山城は関ヶ原合戦の功績で20万石の大名となった加藤嘉明(1563~1631年)が道後平野の中心に位置する勝山に築城したのが始まりです。
  松山城9

 慶長7年(1602年)より25年の歳月をかけて築城されましたが、完成目前に嘉明は幕命により会津へ転封させられ、後に入った蒲生忠知が完成させました。
 加藤嘉明が建てた天守は五層のものだったそうですが、寛永12年(1635年)に松平定行が三層三重に改築。しかし、その後落雷にあって焼失し、現在のものは嘉永5年(1852年)に再建竣工されたものです。いわゆる「現存12天守」の内の一つです。
 大天守は三層三重地下一階の「層塔型」、これに小天守、南隅櫓、北隅櫓が多門櫓・廊下と結ばれている「連立式」の構成で、天守の構えとしてはもっとも堅固な造りとなっています。
 
   「松山や 秋より高き 天守閣」 子規
 
   松山城1

 一見、太鼓櫓の向こうに天守が見え直進できるように見えますが、実は櫓の手前を右へ進むのが正しいルートです。
 松山城5

 「戸無門」 早朝撮影したので逆光気味です(汗)。その昔、門限に遅れ、開門を拒まれて自殺した腰元の幽霊が夜な夜な「門を開けて」と叫ぶので、戸を無くしたという伝説が伝わっています。
 このほか、門が多く設けられているので、天守まで辿りつくのが大変です。
 松山城4


 せっかくですので、大天守に上ってみましょう。晴れた日はとても眺めが良いです・・・ということは、敵の動きもまた一目瞭然だったというわけですね。
 この城を築いた加藤嘉明といえば、「賎ヶ岳の七本槍」の一人で、豊臣秀吉の子飼いの武将でした。嘉明もまた、加藤清正と並んで築城の名手であったことがわかりますが、彼は家臣に有能な職能者をそろえており、そのうちの一人が普請奉行であった足立重信という人でした。
 重信は大量の瓦を麓から山頂へ運ぶ際、近隣の農民を多数動員して、麓から山頂まで一列に並ばせ、リレー方式で瓦を運び上げたといいます。しかも、それを三方向から行ったため、たった一日で使用する瓦をすべて運びあげたといいます。こうした巧みな人海戦術が功を奏し、このような立派な城が出来上がったのです。
 松山城3


 大天守から見た「小天守」。瓦には松平家が入封した後、「葵紋」が入れられています。
 松山城2

 
 「野原櫓」 日本で現存する唯一の「望楼型」の櫓です。天守の原型になったともいわれています。
   松山城13


 「乾門」 松山城は、廃城となった近隣の城で使われていた資材をリサイクルして使用しました。この乾門は伊予松前城から転用されたもの。
 松山城10


 本丸の売店では「いよかんソフト」を売っていますのでちょっと一休み。冬季は躊躇してしまいますが、いよかんの甘酸っぱい風味が絶妙ですから、ぜひ味わってみてください。
  松山城8

 なお、100名城のスタンプですが、本丸の料金所の人に頼んで、シャチハタ式のスタンプを出してもらってください。(実はもう一箇所外に出してあるゴム印式のスタンプもありますが、そちらは状態が良くないので)


 ****************************

 この日、往路はロープウェイで昇ったのですが、復路は黒門口登城道を徒歩で下りました。
 城山は今でこそ木々が茂り、うっそうとした森になっていますが、加藤嘉明が築城する前は禿山だったということです。
 松山城7


 登城口を降りていくと、やがて二の丸跡に出ます。二の丸にはかつて御殿がありましたが、現在は史跡庭園として整備されています。
 松山城11



 二の丸跡で忘れずに見ていただきたいのは、この大井戸です。東西18m、南北13m、深さ9mという石組みの大井戸で、発掘調査の末、復元されました。籠城戦に備えての貯水庫として設けられたのでしょう。
 松山城12

 

 これらの写真を撮影した時はまだ100名城巡りをはじめて間もない頃でしたので、、今振り返ると撮影し忘れた箇所などもあり、少々後悔しています。
 加藤嘉明が渾身で築いた攻守に優れた立派な城で、天守、櫓等21もの重要文化財を擁していますので、できれば時間に余裕をもって城内を歩いてみていただきたいものです。
 これだけの堅固な城を築いて、嘉明は会津へ転封させられてしまうのですが、おそらく松山城に後ろ髪引かれる思いで去っていったに違いありません。
 なお、蛇足ですが加藤家は嘉明の息子・明成の代にとある事件があり、改易させられています。


   
より大きな地図で 松山城 を表示

 
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テーマ : 城址巡り
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懐かしい

昨年夏に訪れました とても眺めが良かったですね。
松山も、もっとジックリと歩いてみたいです。

松山城

四国はいいお城が多いですよね。その中でも松山城はあらゆる点で四国ナンバーワンだと実感しました。

自身の「城めぐり」の参考に過去の記事を拝見してます。見るポイント、見た感想、写真のアングルなどが僭越ながら驚くほど似てきているような気がしてます。

弟子は師匠の所作に近くなるものなのか、城好きの視点は同じような目線になるのでしょうかね。

Re: 懐かしい

酔いどれJohnny様
 おはようございます。コメントどうも有難うございます。

> 昨年夏に訪れました とても眺めが良かったですね。
> 松山も、もっとジックリと歩いてみたいです。

 夏は暑いですが、スッキリと晴れていて天守からの見晴らしがいいですね。
 松山へは4度くらい来ていますが、いつも時間が足りなくなってしまいますので、また再訪しようと思います。

Re: 松山城

 柴様

 おはようございます。コメント有難うございます。

> 四国はいいお城が多いですよね。その中でも松山城はあらゆる点で四国ナンバーワンだと実感しました。

 同感です。もともと、しっかりした城造りがなされていることもありますが、空襲の被害に遭わなかった城も少なくない(ただし松山城は戦災で櫓等が焼失していますが)のでラッキーだった面もありますね。


> 自身の「城めぐり」の参考に過去の記事を拝見してます。見るポイント、見た感想、写真のアングルなどが僭越ながら驚くほど似てきているような気がしてます。
>
> 弟子は師匠の所作に近くなるものなのか、城好きの視点は同じような目線になるのでしょうかね。

 有難うございます。そう言っていただけると嬉しいです。
 ただ私自身、城の見方がよくわからず、見逃しがあったりして悔いが残ったお城も多々あります。事前にしっかり調べてからお出かけになることをおすすめします。
 お城の写真ですが、同じ建物でも見栄えのする角度やアングルってありますね。少しづつですが、最近その辺が把握できるようになってきました~♪

有難うございます。

A☆六文銭さんへ、

始めまして、みっちゃんと申します。

「松山城」の記事を探してネットサーフィンしておりましたら、A☆六文銭さんのサイトがあったので、訪問させていただきました。

松山城の事をわかりやすく説明してくださって有難うございます。

地元者としましては、松山城の記事があるとうれしいものです。

これからも、時折サイトを拝見させていただきます。

今後も更新を楽しみしております。

Re: 有難うございます。

みっちゃん様

> A☆六文銭さんへ、
>
> 始めまして、みっちゃんと申します。


 こんにちは。はじめまして。コメントどうも有難うございます。


> 「松山城」の記事を探してネットサーフィンしておりましたら、A☆六文銭さんのサイトがあったので、訪問させていただきました。
>
> 松山城の事をわかりやすく説明してくださって有難うございます。
>
> 地元者としましては、松山城の記事があるとうれしいものです。
>
> これからも、時折サイトを拝見させていただきます。
>
> 今後も更新を楽しみしております。


 お励ましどうも有難うございます。松山へはかれこれ4度くらい行っているのですが、いろいろ見所が多いため、いつも時間切れで終わってしまいます。
 はじめて訪れた際は、太陽の光がまぶしくて、開放感がありました。
 
 拙い文章ではありますが、地元の方に読んでいただけてとても嬉しいです。今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。
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A☆六文銭

Author:A☆六文銭
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日本100名城完全制覇と有名人の墓めぐり(掃苔)
日本100名城スタンプラリー終了・・・2011年7月、根室半島チャシ跡群にて、無事100名城完全制覇しました。
2010年5月、47都道府県踏破済み。(離島を除く)
歴史の現場を、実際歩いて確かめることをモットーに、全国を行脚中。いつかあなたの住む町へ行くかもしれません。
東京生まれ東京育ち。
大卒後、音楽関係の仕事、専業主婦、現在は零細企業で総務関係の仕事をしています。

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