スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

長岡城

 山本五十六の故郷・長岡。その玄関口であるJR長岡駅は上越新幹線の停車駅となっています。
 実は、この長岡駅はその昔、「長岡城」の本丸があった場所でした。現在、駅ビルの前に標柱が立てられています。
 
 長岡城本丸跡

 長岡城は梯郭式の平城で、本丸、二の丸、三の丸、詰の丸、南曲輪、西曲輪があり、それぞれが堀で区切られていました。石垣は築かれず、各曲輪は土塁で囲まれていました。
 本丸に天守は築かれず、北側隅の御三階櫓を天守の代用としていました。
 長岡城絵図

 

 慶長10年(1605年)、堀直竒によって築城が開始されました。ところがその5年後、主家である越後福島城主・堀忠俊が改易されたため、一族である直竒の長岡城も工事の半ばで没収され、直竒は信州飯山へ国替えとなります。
 その後、松平忠輝の家臣・山田隼人正が一時入城しますが、元和2年(1616年)忠輝が改易されたため、再び堀直竒が飯山から入封し、頓挫していた城の整備を進めます。
 しかし時間を置かずして、幕命により徳川譜代の大名である牧野忠成が入封し、牧野氏によって長岡城は完成をみます。


 幕末、戊辰戦争の折、長岡藩は家老・河井継之助が幕府にも官軍にも与しないという武装中立論をかかげ、官軍側と会談するも決裂し、長岡城は官軍に攻められ落城。その後、城は河井らの手によって城は一旦奪還されましたが再び落城の憂き目に遭います。城下は官軍によってことごとく焼かれてしまいます。
 明治維新後、鉄道敷設の際に長岡城址は停車場(駅)の建設地となったため、堀はすべて埋められ、城の遺構は残っていません。これは長岡藩は官軍に弓引いた、ということから、新政府側によって意図的に城址の痕跡をほとんどとどめないよう破却されてしまったという話を聞きました。
 鉄道を敷設された城跡は他に甲府〈山梨県)、福山(広島県)がありますが、このように徹底的に城跡がなくなってしまったのは唯一長岡だけです。
 
 ですから、城址をしのぶものは先述した駅前の本丸跡の標柱と、二の丸跡にある石碑ぐらいのものです。
 現在、長岡駅前は整備中で、二の丸跡はビルの工事現場になっていました。
 長岡城二ノ丸跡1

 前回(2007年秋)に来た時には下の写真のような石碑がありました。
 長岡城二ノ丸跡2


 このように、長岡は戊辰戦争で城下が焼かれるという手痛いダメージを受け、さらに城跡は徹底的に破却されたという背景があったので、海軍で出世した山本五十六の存在は、辛酸を味わった長岡の人々にしてみれば「希望の星」であったわけです。
   山本五十六

 帰りがけ、長岡駅前の書店に寄ったところ、山本五十六のコーナーがありました。今でも郷土の偉人として崇敬されているのでしょう。
   山本五十六の本棚

 山本五十六は優れた軍人であったことは間違いなく、日米開戦に反対し「悲劇の提督」として位置付けられていますが、その一方でミッドウェー海戦に敗北し、その後劣勢を挽回できぬまま、まもなく死に至ってしまったという冷厳な事実も忘れてはならないと思います。

(※北越戦争の史跡巡りもしてきましたが、また来年改めて書くことにします)


 よろしければこちらをクリックお願いします。
  ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
 人気ブログランキングへ にほんブログ村 歴史ブログ 日本史へ 
関連記事

テーマ : 国内、史跡・名勝巡り
ジャンル : 旅行

コメントの投稿

非公開コメント

山本五十六

小学生時代に、タツノコ プロダクション制作の戦記アニメ「決断」で見ただけの記憶しか有りませんでした。

A☆六文銭様の記事を見て、今更ながらに現地に行って知識を増やしておけば良かったと後悔しております。

教えていただき有難う御座います。

Re: 山本五十六

 酔いどれJohnny 様

> 小学生時代に、タツノコ プロダクション制作の戦記アニメ「決断」で見ただけの記憶しか有りませんでした。
>
> A☆六文銭様の記事を見て、今更ながらに現地に行って知識を増やしておけば良かったと後悔しております。
>
> 教えていただき有難う御座います。


 いえいえ、どういたしまして。私は「ガッチャマン」「タイムボカン」世代ですが、「決断」というアニメは知らなかったです。
 去年でしたか、横浜でタツノコプロの展示会があったんですが、気がつかなかったですね。。。

 また何かの折に長岡に行かれましたら、史跡巡りの際思い出していただければ幸いです。(今回、河井継之助等の墓参りもしてきました)
ブログランキング
「もののふの心」および歴史的遺産を後世に伝えましょう♪
うさぎ
  ↓ ↓ ↓ ↓
人気ブログランキングへ にほんブログ村 歴史ブログ 日本史へ
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
カテゴリ
ご注意 ごくたまに、「城」「史跡」「お墓」等の話題が、ドラマ関連やその他のカテゴリとして登録されている場合があります。
月別アーカイブ
最新コメント
FC2カウンター
おきてがみ
お気軽にどうぞ(お返事が遅くなる場合があります)
プロフィール

A☆六文銭

Author:A☆六文銭
ブログテーマ
日本100名城完全制覇と有名人の墓めぐり(掃苔)
日本100名城スタンプラリー終了・・・2011年7月、根室半島チャシ跡群にて、無事100名城完全制覇しました。
2010年5月、47都道府県踏破済み。(離島を除く)
歴史の現場を、実際歩いて確かめることをモットーに、全国を行脚中。いつかあなたの住む町へ行くかもしれません。
東京生まれ東京育ち。
大卒後、音楽関係の仕事、専業主婦、現在は零細企業で総務関係の仕事をしています。

★当ブログ内の文章、写真等はすべて無断転載禁止です。宜しくお願いします。
★当方と連絡を取りたい方は、下部メールフォームからお願いします。(ご感想はなるべくコメント欄のほうにお願いします)
※Twitter、Facebookはやってません。

最新記事
おすすめ書籍
リンク
RSSリンクの表示
検索フォーム
QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。