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【予告】林氏墓地(国史跡)公開

 東京都では毎年10月末から11月上旬の限られた期間に、「東京文化財ウィーク」と称して都内各自治体で通常は非公開の文化財や史跡の特別公開を行っています。
 それに関連しての催しだと思いますが、新宿区では毎年11月上旬の限定日のみ、
 国史跡「林氏墓地」(新宿区)を公開しております。
 私は昨年行ってきたのですが、当ブログに書きそびれてしまったので、予告も含めここに記すことにいたします。

 林家は徳川家康に朱子学者として仕えた林羅山に始まり、3代・林鳳岡以降「大学頭」に任じられ、昌平黌をおこし、幕府の教学たる正当朱子学の宗家として代々続いてきた家柄です。
 
 元禄11年より、この地には林家の別邸があったのですが、約1000坪もの広さだったといいます。その屋敷の一角に一族の墓所を造り、林家の人々は歴代当主をはじめその家族も亡くなるとこの地に葬られることになりました。
 
 明治維新後も引き続き林家の管理下にありましたが、大正15年に国史跡の指定を受けました。しかし、時代の移り変わりと共に維持していくのが困難となり、昭和50年に新宿区が林家より墓地を買い取り、史跡として整備することになったそうです。

 林氏墓地は新宿区市谷山伏町1-15にあります。普段は中に入ることができません。(以下、2010年11月撮影)
     林氏墓地2


 かつては3300平米もあった敷地も、明治以降縮小され、現在ではわずか約10分の1となる359平米の広さです。
 明治以降は荒れ放題だったそうですが、新宿区が買い取った後、墓石の修復等環境整備を行い、今は整然としています。
     林氏墓地1


 初代・林羅山の墓  林羅山(信勝)は京に生まれ、朱子学を志して藤原惺窩に師事、後に師の推挙により徳川家康に仕えます。有名な「方広寺の鐘銘問題」の黒幕の一人でもあります。
 上野忍ヶ岡に先聖(孔子)殿を建て、家塾を開いて子弟の教育にあたりました。もともとお墓は上野にありましたが、後にこの地へ改葬されました。
     林羅山の墓


 三代・林鳳岡(信篤)の墓   忍ヶ岡の聖堂を幕命により湯島へ移し、拡張して昌平黌の基礎を築きました。この鳳岡の時、上野にあった屋敷が火事に遭い、牛込に広い敷地を与えられて、ここに一族の墓地を築きました。
 五代将軍・徳川綱吉の信任が厚く、従5位下大学頭に任じられ、以後これが林家の格式となりました。
     林鳳岡の墓


 八代・林述斎の墓   美濃岩村藩主・松平能登守の三男。寛政5年、幕命により林家を継ぎ、大学頭になります。
  子沢山で、息子の一人に「蛮社の獄」で有名な鳥居耀蔵(忠耀)がいます。
     林述斎の墓

 
 林家の人々は「儒葬」と呼ばれる独特のやり方で葬られました。現在ではその詳細は判然としないといいますが、古代中国の制度にのっとっているそうで、墓の中に石製の墓誌を入れることが特徴です。
 なお、林家のご子孫は墓地を手放した後、どこかの寺の檀家になってしまったそうです。明治以降、わが国で儒学は廃れてしまったので、時代の趨勢ということでしょうか。

 前述した通り、これらの写真は昨年の11月一般公開日に撮影したものですが、それほど人もいないだろうと思っていましたが、いざ現地へ足を運んでみると意外に多くの見学者が訪れていて少々驚きました。
 中には「墓マイラー」っぽい人も。。。(私より若い世代のお兄さんでした)
 この手の墓は大変珍しいタイプだったので、こうして残っていることが私には新鮮に感じられました。
     林氏墓地3

 今年度の公開日は、11月3日(木・祝)、5日(土)、6日(日)の3日間(時間は10時~15時まで)になりますので、お近くの方はぜひ足を運んでみては如何でしょうか。
  参考サイト レガス新宿

 上記サイトにもありますが、現地へ行くには都営大江戸線「牛込柳町」が一番近い最寄駅です。(少し歩きます)

 他所の自治体の情報は日頃アンテナを張り巡らしておかないとわからないものですね。私も2,3年前ぐらいにこの件を知り、昨年やっと参詣することが出来ました。
 取り急ぎ、予告まで。(この項、後日加筆するかもしれません)

 墓の話題が続いてしまいましたので、次回は鳥取行きの続きを書きます。

 


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ジャンル : 学問・文化・芸術

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素晴らしい企画ですね

これは小生も参加せねばなりませんね(爆)
とても貴重な企画を教えて頂き、有難う御座います。

Re: 素晴らしい企画ですね

酔いどれJohnny様

こんばんは。コメントどうも有難うございます。
> これは小生も参加せねばなりませんね(爆)
> とても貴重な企画を教えて頂き、有難う御座います。

どういたしまして。こちらこそ、こういった企画をもしご存知でしたら、ぜひお教えいただければ幸いです。
今年もけっこう見学者があるかもしれませんね。
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