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伊達家ゆかりの品々(仙台市博物館)

 つづき

  伝上杉謙信所用 「朱皺漆紫糸素懸威六枚胴具足 三宝荒神形兜付」
     伝上杉謙信所用甲冑
 その昔、伊達家の家臣であった登坂家で所有していた上杉謙信所用と伝えられる甲冑。登坂家はもともと上杉家の家臣でしたが、後に伊達家に仕えました。延宝7年(1679年)に登坂家より伊達家へ献上されたといいます。
     三宝荒神兜

  三宝荒神の兜が個性的で、大変珍しい一品です。(フラッシュなしのため手ブレしてます ^^;)


   伝鈴木元信所用 鉄錆地五枚胴
     鈴木元信所用甲冑
 鈴木元信はもともと京の茶人だった人で、政宗にスカウトされて家臣に加えられ、行政、財務能力に優れていたため、政宗から大変重宝されました。
 上の具足は桃山時代のもので、鈴木家のご子孫の家に伝わったもの。NHK大河ドラマ「独眼竜政宗」では、俳優の平田満さんが鈴木元信役を演じていたのを思いだしました。


   黒釣鐘の旗 (片倉家資料)
     黒釣鐘の旗
 伊達家の重臣であった片倉家に伝わったもの。片倉家では「黒釣鐘」を旗印としていましたが、これは政宗の乳母で、片倉小十郎重綱の異父姉であった片倉喜多がデザインしたものといわれています。
 関連記事⇒片倉喜多

 
 吉野懐紙 (重要美術品)
    吉野懐紙(豊臣秀吉)
 文禄三年(1594年)2月、豊臣秀吉は奈良の吉野山で花見の会を催しました。この会には主催者である秀吉の他、徳川家康、前田利家、宇喜多秀家、伊達政宗ら大名・公家20名が参加しました。
 その時に詠んだ桜の花に関する5題の歌を三巻の巻物に仕立てたもので、江戸時代中頃に伊達家が購入しました。
 上の写真は秀吉が詠んだ歌の懐紙ですが、祐筆に書かせたので自筆のものではありません。
 満開の桜の下、天下人・秀吉を囲んで家康や政宗ら実力派大名が居並ぶ光景が目に浮かびます。

 なお、この時伊達政宗は末席の方にいたわけですが、自筆の流麗な筆致で歌を記しています。政宗は書もうまかったんですね。(パネル展示)
    吉野懐紙(伊達政宗)


  ***********************************

   慶長遣欧使節関係資料 (国宝)
    支倉常長像
 慶長遣欧使節関係資料は伊達政宗の家臣・支倉常長がヨーロッパから持ち帰った24件47点の資料で、江戸時代は支倉家から没収した仙台藩によって秘蔵されていましたが、明治以降民間へ流出し、戦後仙台市博物館で購入。平成13年に国宝指定されました。(上の写真は「支倉常長像」)
 現在、藤原道長の「御堂関白記」と共に、ユネスコ記憶遺産への登録を目指しています。つい先日、スペイン政府が日本と共同推薦を提案していることが明らかになりました。
 
 関連記事⇒「支倉常長とサン・ファン・バウティスタ号」


 以上、これらは今回の企画展のほんの一部です。あまりに豊富な資料が展示されていたため、前回来館時のように今回も時間がなくなってしまいました。
 こちらの博物館は16時45分で閉館してしまうのですが、出来ましたら週に一度くらい17時~18時くらいまで開館していただけると大変助かるのですが。
 今回この展示を見逃しても、また近いうちに同様の展示が行われることを期待しています。


 なお、この日博物館でたまたま企画展関連イベントである講演会が開かれていたので聴講してみました。
 講師は博物館の前館長である佐藤憲一氏。
  佐藤憲一
 

 佐藤さんは三十数年にわたって同館の学芸員として、伊達家関連の資料の収集、整理、保存に従事しました。今回の企画展の概要説明や、資料収集にあたっての秘話など、大変興味深かったです。

 この方は今から15年くらい前に出された『伊達政宗の手紙』(新潮社)という本の著者でいらっしゃるのですが、私も以前これを拝読しましたが、とても面白く読ませていただきました。
 政宗という人は自筆の書状を数多く遺した人で、手紙から見た彼の人間像が伺えて、なるほど・・・と思う事柄が多かったです。
 いわゆる「歴女」たちにとっては人気ナンバー1の政宗ではありますが、正直若い頃の私は政宗にはあまり心惹かれなかったんですね。ところが、この本のおかげで目からウロコが落ちた感じで、政宗を見る目が変わったのは確かです。
 今回、偶然ですが著者のお話を伺うことが出来、幸いでした。
 『伊達政宗の手紙』は長らく絶版だったのですが、昨年洋泉社から復刊されました。しかし、発行されてからまだ一年も経たないのにこちらも品切れ間近なようです。

     
伊達政宗の手紙 (洋泉社MC新書)伊達政宗の手紙 (洋泉社MC新書)
(2010/01/07)
佐藤 憲一

商品詳細を見る


 この本は直接資料を扱った人でなければとても書けない内容で、名著だと思います。戦国大名として、子の父親として、当代一流の教養人としての政宗の素顔が見えてきます。図書館などにも置いてあると思うので、興味のある方はぜひ一読をおススメします。


 この後は地震後の仙台城のお話を・・・。

 
   
より大きな地図で 仙台市博物館 を表示


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鈴木元信と平田満さん

さすがに伊達家がらみになると展示物が一挙に多くなり、1つ1つに物語がありますね。

「鈴木元信」で思い出したことがあります。
新参者ながら古参の重臣たちにも理をもって歯に衣着せぬ言い方をして、合理的な経済感覚の持ち主のように平田さんが演じていました。

この時、雰囲気が「花神」の大村益次郎(中村梅之助さん)に似ているなーと思っていたのですが、
後年「翔ぶが如く」で平田さんがなんと大村益次郎役で出てきた時には、自分の印象が正しかったのかなと感じたことがありました。

Re: 鈴木元信と平田満さん

 柴様

 こんばんは。コメント有難うございます。

> さすがに伊達家がらみになると展示物が一挙に多くなり、1つ1つに物語がありますね。
>
> 「鈴木元信」で思い出したことがあります。
> 新参者ながら古参の重臣たちにも理をもって歯に衣着せぬ言い方をして、合理的な経済感覚の持ち主のように平田さんが演じていました。

 はい。企画展だったので実に様々な出品物があったのですが、ここではあえて「鈴木元信」を取り上げてみました。
 平田さん演じる元信は茶人からの転身者でしたので、伊達成実(三浦友和さん)から「この成りあがり者め」などと罵られていたシーンが思い出されます。

> この時、雰囲気が「花神」の大村益次郎(中村梅之助さん)に似ているなーと思っていたのですが、
> 後年「翔ぶが如く」で平田さんがなんと大村益次郎役で出てきた時には、自分の印象が正しかったのかなと感じたことがありました。

 そう言われればそうかもしれませんね。ご指摘があるまで気づきませんでしたが。
 平田満さんはいろんな役柄をこなせる、本当に器用な役者さんだと思います。今後も大河ドラマへ出演していただきたいものですね。
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日本100名城完全制覇と有名人の墓めぐり(掃苔)
日本100名城スタンプラリー終了・・・2011年7月、根室半島チャシ跡群にて、無事100名城完全制覇しました。
2010年5月、47都道府県踏破済み。(離島を除く)
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東京生まれ東京育ち。
大卒後、音楽関係の仕事、専業主婦、現在は零細企業で総務関係の仕事をしています。

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