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東京の交通100年博 附かなわなかった父の夢

 先週、東京・両国にある江戸東京博物館で開催されていた「東京の交通100年博」を見てきました。(9月10日にて終了済)
東京の交通100年博

 【展示趣旨】
 東京都交通局は本年8月1日に創業100周年を迎えます。100周年の節目を迎えるに当たり、ご愛顧いただいたお客様や、都民の皆様に感謝の気持ちを込めて、都営交通100周年記念特別展「東京の交通100年博~都電・バス・地下鉄の“いま・むかし”~」を7月14日(木)から9月10日(土)まで、江戸東京博物館にて開催します。

 本展は、明治から大正、昭和、平成に至る東京の交通100年の歩みを、交通局所蔵品を中心とする様々な資料(車両模型、都電系統板、乗車券、ポスターなど)で振り返ります。

 また、函館市企業局ササラ電車(旧東京市電ヨヘロ1形)、旧東京市営バス(愛称 円太郎バス)、都電6086号車の実車を展示するほか、ヨヘロ1形の実物大モックアップ(模型)を展示するなど、大人から子供まで親子三代で楽しみながら、交通の発展の歴史を学べる構成となっています。

 この特別展を通じて、東京の懐かしい姿に思いを馳せていただくとともに、都営交通へのご理解と愛着を更に深めていただければ幸いです。



 今年の江戸東京博物館の特別展は震災の影響もあって、「不作」の年です。今年は正月に開催されていた「大河ドラマ 江」展しか見てませんでした。私は江戸博「友の会」という組織の会員なのですが、会員だと観覧料が割引になるなど特典があるのです。しかし、このままでは「宝の持ち腐れ」になってしまいますので、久しぶりに足を運んでみることにしました。

 会期終了日の前日に行ったのですが、平日にもかかわらず、多くの人たちで混雑していたので驚きました。
 鉄道ファンとおぼしき人たちもさることながら、親子連れやご年配の方など、幅広い年齢層の人たちが来ていたように思います。やはり、交通機関ということだけあって、身近な存在だけに、多くの人々の関心をひいたと思われます。
 歴史関係の展示よりははるかに人数が多かったので、やはり鉄道というテーマは万民受けしやすく、食いつきが違うなあと思いました。

 私は東京生まれ東京育ちということで、かつてうちの実家の近所にも都電が通っていました。しかし、あいにく私が生まれたときには荒川線を除き、都電は廃止になっていました。
 実家が山手線の沿線にあるものですから、ほとんど山手線で事足りていたので、正直都営交通で頻繁に利用していたのはバスくらいなものなんですよね。 都営荒川線に乗ったのも結婚して引っ越してからはじめて乗った次第です。30歳過ぎてからですね。
 展示では、都電の模型であるとか、写真であるとか、いろいろあったのですが、初めて知ることの方が多かったです。やはりコレクターの方がおられて、カラフルな「都電系統板」が壁一面に展示してあったのは圧巻でした。
 あと、記念乗車券のコレクションなどはイベントにちなんだものが多く、当時の歴史を辿るような感じで面白かったですね。

 私には縁がありませんでしたが、街中を走る都電の写真や、映像などを見ると、戦後復興時というまだ未来に希望があった時代の様子が見られて、思わず涙が出そうになりました。
 今年は大地震とか放射能漏れの問題とかあって、未来に暗雲が立ち込めているような状態でしたから、余計そう思ったのです。

 撮影OKだったのは僅かでしたので、展示会場の雰囲気だけでも知っていただきたいと思い、少ないですが写真をのっけておきます。展示室内の面白そうな資料は当然のことながらほとんど撮影不可でしたので、鉄道ファンの人にとってはちょっと物足りなかったかもしれないですね。


 屋内展示してあった旧東京市電ヨヘロ1系の実物大模型。
  旧東京市電ヨヘロ1形 a

 運転席。
  旧東京市電ヨヘロ1形 c

 座席。
  旧東京市電ヨヘロ1形 b


 屋外展示の都電6086号車。個人宅に長く保存されていたということですが、鉄道博物館学芸員だった故・岸由一郎氏に尽力により、荒川電車営業所に戻され、修復されました。岸氏は2008年の岩手・宮城地震で被災、若くして他界されたそうです。
  都電6086 d

 都電6086 b

 運転席の様子。
 都電6086 a

 座席の様子。
 都電6086 c


 写真で撮りそびれましたが、車両の背後に映画「ALWAYS 三丁目の夕日’64」の撮影に使用されましたセットが組まれていました。それにちなんで、車内広告が細部にまで凝っていて面白い。
 当時の雑誌の広告ですが、作家の名前がみな一文字づつ違えています。
 山岡荘八→山岡荘七  井上靖→井下靖
    都電6086 e

 サブマ?式ドロップス(笑)
    都電6086 f


 76年ぶりに里帰りした函館市電除雪車両(ササラ電車)
 ササラ電車

 
 最後に、私事ですがうちの父親の話です。うちの父も東京で生まれて東京で育ったのですが、近所に都電が通っていたこともあり、都電は身近な存在でもあったので、父の子供の頃からの夢は「都電の運転手になること」だったそうです。
 大学卒業後、東京都の採用試験を受けてめでたく合格し、交通局での採用を待ったのですが、あいにくその頃都電が廃止の方向で動いており、人員削減をしていたそうなんですね。その煽りを受けて、父は2年採用されるのを待ったのですが、結局交通局に空きが出なくて、運転手になることを断念し、別の道に進みました。
 
 うちの父は寡黙で、息子だったらもう少しこの手の話もしたのでしょうが、あいにくうちは娘二人だったのであまり昔の思い出話とかもしたことがありません。
 しかし、「都電の運転手」を目指していた話というのはよほど悔しかったからしたのでしょうね。時代の趨勢により、夢がかなえられなかった父がかわいそうな気もします。
 上の写真にもありますが、運転席のハンドルを見たとき、父のかなわなかった夢について思い出した次第です。

 うちの父にこの展示の話をしようと思っていたのに、この夏は色々忙しくて実家に帰れず、とうとうしそびれてしまったのが心残りです。
 うちの父に限らず、ある年齢以上の方は、都電の歴史の中にご自身の思い出を蘇らせたかもしれません。


    
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(2011/06)
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日本100名城完全制覇と有名人の墓めぐり(掃苔)
日本100名城スタンプラリー終了・・・2011年7月、根室半島チャシ跡群にて、無事100名城完全制覇しました。
2010年5月、47都道府県踏破済み。(離島を除く)
歴史の現場を、実際歩いて確かめることをモットーに、全国を行脚中。いつかあなたの住む町へ行くかもしれません。
東京生まれ東京育ち。
大卒後、音楽関係の仕事、専業主婦、現在は零細企業で総務関係の仕事をしています。

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