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総司忌 2011

 去る25日(土)、新選組の一番隊隊長であった沖田総司(?~1868年)の墓参りへ行ってきました。
 私は取り立てて新選組のファンというわけではありませんが、これまで近藤勇、土方歳三、山南敬助、井上源三郎等の墓参りを行ってきましたので、主要メンバーの一人であった沖田の墓も・・・と思うのは自然のなりゆきだったのですが、彼の墓参にはある困難が伴っていました。
 その訳は、彼の菩提寺が沖田の墓を非公開にしていたからです。なんでも、今から三十数年前くらいにテレビドラマの影響で新選組のブームがあったとき、心無い人々が沖田の墓石を削り取って持ち去るなどのことがあり、それ以来、長らく墓参は認めていないということでした。
 その後、ある新選組の愛好団体が年に一度だけ寺に頼んで、沖田の慰霊祭を行う日は特別に参詣を認めるという話をだいぶ前に聞きました。ところが、新選組に詳しい人に聞いたところ、慰霊祭参加は有料だというのです。金を支払ってまで参詣したいとは思わなかったので、ずっとそのままになっていましたが、今年の慰霊祭は金を取らないという話を聞いて、初めて出かけてみた次第です。

 墓地の開放は25日の午前11時~12時までのわずか一時間のみということですので慌しく出かけましたが、沖田の菩提寺である東京・港区の専称寺(東京都港区元麻布3-1-37)へ着いたのが11時半ごろ。
 六本木ヒルズのすぐ裏手にある小さい寺でしたが、本堂の前には焼香の順番を待つ人たちで行列が出来ていました。
 専称寺3

 待つこと10分くらいで焼香を済まし、裏手の墓地へ。しかし、こちらもすでに長蛇の列が出来ていました。見たところ、9割方が10代~20代くらいの若い女性でした。ファン層も明らかに世代交代の波が来ているようです。
 専称寺2
 
 やはり10分程度待って、やっと墓地の中へ。狭い墓地でした。で、沖田の墓はこちら。彼の墓の脇に60代くらいのおじいさんが立っていて、いちいち見張ってるんですよね。関係者の人だか知りませんが、なんか圧迫感を感じ、落ち着いて墓参どころではありません。
 結局、彼の墓前にいたのはたった3秒くらいです(汗)。墓標を見ましたが、予想以上に墓石が朽ちており、刻まれているであろう戒名などがほとんど読めない状態でした。
 沖田総司の墓


 これまで、47都道府県で様々な寺参り、墓参りをしてきましたが、98%は檀家ではない一般人も墓参できるのが普通です。一方、墓地や拝観自体を非公開にしているのは圧倒的に禅宗(臨済宗、曹洞宗)の寺院が多いです。
 沖田の菩提寺は浄土宗らしいですが、浄土宗のお寺さんで墓地を非公開にしているというのは大変珍しいです。
 しかも、問い合わせの電話すら拒否している・・・というのは首をかしげたくなる面もなきにしもあらず、です。新選組ファンの人のHPやブログを見てみると、「専称寺へは問い合わせの電話は絶対にしないでください。一人でも電話する人がいたら翌年から墓参が出来なくなります」の文言が必ず記されているのですが、少々閉鎖的すぎるのでは・・・と違和感があります。
 
 お寺さんもそれぞれお考えや都合があると思うので、拝観・墓地非公開はやむを得ない面はあると思っています。私もそういうお寺さんに無理にお願いしてまで墓参をしようと思ったことは一度もないですし、最初から墓参はいさぎよく諦めてます。
 ただ、個人的には今年は増上寺さん(こちらも浄土宗です)ですら徳川宗家の了解のもと、お江や徳川将軍の墓がある徳川家墓所を特別公開したりしていますし、他のお寺さんでも大名家や明治の元勲のようなエライ人の墓も何の気兼ねもなく普通に参詣することが出来ます今日、沖田の菩提寺ももう少し、一般人に対して許容性があっても良いのでは・・・とも思うんですね。

 専称寺1


 沖田総司がここまで「人気」を博したのは、やはり「新選組血風録」「燃えよ剣」を書いた司馬遼太郎の影響が大きいと思います。司馬の描き出した「幻影」に影響されている人たちがいまだにあまりにも多いのです。
 司馬があのように、明るく無邪気でありながら、剣をとっては滅法強い沖田のキャラクターを生き生きと描きださなければ、あそこまで人気を博すことはなかったでしょう。
 これだけ多くの人たち・・・しかも妙齢の女性たちが偲んでくれるとは、結核のため早世し、「薄幸の美剣士」のイメージがつきまとう沖田総司にとっては幸せなことなのかもしれません。
 司馬は偉大なストーリーテラーだった・・・などとしばし感慨にふけりながら、寺を後にしました。
 門前には、名残惜しいのか墓参終了後もたむろしている若い女性たちが多く見られました。



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tag : 有名人の墓(あ行)

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NoTitle

A☆六文銭様も、いらっしゃってたのですね
実は小生も並んでました。

Re: NoTitle

> A☆六文銭様も、いらっしゃってたのですね
> 実は小生も並んでました。

酔いどれJohnny様
 こんにちは。お世話になっております。
 まさか、奇遇ですね。出来たら、ご挨拶できれば良かったですね。
 一年に一度だけとあって、当日は本当に多くの方々が並んでおられましたね。沖田総司、根強い人気があります。

NoTitle

始めまして。
今回、沖田総司検索をしてサイトに辿り着きました。

私も今年、総司忌に参加してきた輩です。
今年もかなりの人が参拝に来られていましたね。
私もお墓の非公開については首をかしげてしまう気持ちもあります。
確かに歴史の人物ともあれば国宝などにもなり維持する事にお金がかかり、先祖が大物だと返って迷惑な面もあるのかなと思ったりします。
でも、だからといって閉鎖的にするのは・・・と思ってしまいます。
なんだか・・・・そういった関係者でないと自由に歴史に触れる事が出来ないのも悲しいですね。

Re: NoTitle

> 始めまして。
> 今回、沖田総司検索をしてサイトに辿り着きました。

 佑様 はじめまして。コメントどうも有難うございます。

> 私も今年、総司忌に参加してきた輩です。
> 今年もかなりの人が参拝に来られていましたね。
> 私もお墓の非公開については首をかしげてしまう気持ちもあります。
> 確かに歴史の人物ともあれば国宝などにもなり維持する事にお金がかかり、先祖が大物だと返って迷惑な面もあるのかなと思ったりします。
> でも、だからといって閉鎖的にするのは・・・と思ってしまいます。
> なんだか・・・・そういった関係者でないと自由に歴史に触れる事が出来ないのも悲しいですね。

 
 そうでしたか。25日にお寺へ足を運ばれたのですね。
 そうですね・・・寺や檀家の方のお考え、ご都合のあることなので部外者は何とも言えないのですが、できればお墓を公開していただけると良いですね。
 熱心なファンだけでなく、もしかしたらふらっと近くを通りかかっただけという人も、沖田のお墓を見て何か感じるものがあるかもしれませんし。
 今回の墓参で、私の後ろにも長蛇の列が出来ていたため、墓前にいられたのはわずか3秒程度です。これがファンだったら、もう少し彼の墓前でゆっくりと故人を偲びたいと思うのは当然のことでしょうね。
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日本100名城スタンプラリー終了・・・2011年7月、根室半島チャシ跡群にて、無事100名城完全制覇しました。
2010年5月、47都道府県踏破済み。(離島を除く)
歴史の現場を、実際歩いて確かめることをモットーに、全国を行脚中。いつかあなたの住む町へ行くかもしれません。
東京生まれ東京育ち。
大卒後、音楽関係の仕事、専業主婦、現在は零細企業で総務関係の仕事をしています。

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