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田本研造・・・土方歳三を撮った?男

 先日紹介した石川啄木の墓のすぐ近所に、幕末から明治へかけて函館で活躍したある写真師の墓があります。
田本研造の墓1

 その写真師の名は田本研造といいます。
 田本は天保3年(1832年)、紀州熊野の農家の長男として生まれます。本来なら家業を継ぐところ、志あってか長崎へ赴き、蘭医・吉雄圭斎の下僕として働きました。吉雄は銀板写真に造詣が深く、田本も吉雄の影響で西洋の写真術に興味を持ちます。
 その後、田本は函館へ渡り、ロシア人医師・ゼレンツキーの助手をしていましたが、35歳の時右足が凍傷にかかり、ゼレンツキーの執刀で右足を切断するという憂き目に遭います。片足をなくし、医師になる夢を諦めた田本は、ゼレンツキーが趣味でやっていた写真術を学びます。
 田本は慶応2年(1866年)頃から「音無榕山(おとなしようざん)」と号して、職業写真家として活動しはじめます。翌慶応3年(1867年)には同じく函館で写真師をしていた木津幸吉という人と共に松前へ渡り、福山城(松前城)や藩士らを撮影しました。

その後、世情は風雲急を告げ、函館・五稜郭には榎本武揚率いる旧幕府脱走軍がやってきます。その時、榎本たち幕僚の肖像写真を田本が撮影したといいます。
 takeaki enomoto

 そして、旧幕府軍の中で唯一戦死した土方歳三の有名な写真も田本が撮影したといわれてきました。洋装もよく似合い、目元涼しげな表情で写っているこの写真があったおかげで、今日でも女性を中心に土方人気は根強いものがあります。
 toshizo hijikata

 ただし、最近の研究だと榎本の写真のほうは田本が撮影したらしい(田本撮影との裏書があった)のですが、土方歳三の方は確証がないのだそうです。ですので、このエントリーのタイトルにも疑問符「?」をつけておきました。

 明治に入り、田本は不自由な身体でありながら、助手たちを従え、北海道の開拓写真を多数撮影しましたが、1873年のウィーン万国博覧会にも出品されたそうです。
 田本が撮った開拓時代の写真は今日でも開拓時代の貴重な史料として残されています。
 下の写真は田本の撮影スタジオがあったところです。(八幡坂付近)
 八幡坂

 晩年は後継者に写真館を任せ、悠々自適の生活を送り、一度も郷里へ帰ることなく大正元年(1912年)に81歳をもって他界しました。
 さて、田本のお墓ですが、それほど荒れてはいなかったのですが、東京工芸大学さんが建てたと思われる標柱がご覧のように倒れていて、そのままになっていました。もし縁者の方がおられましたら、ぜひ標柱をきちんと建て直していただければ・・・と願っています。
 田本研造の墓2


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tag : 有名人の墓(た行)

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日本100名城完全制覇と有名人の墓めぐり(掃苔)
日本100名城スタンプラリー終了・・・2011年7月、根室半島チャシ跡群にて、無事100名城完全制覇しました。
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歴史の現場を、実際歩いて確かめることをモットーに、全国を行脚中。いつかあなたの住む町へ行くかもしれません。
東京生まれ東京育ち。
大卒後、音楽関係の仕事、専業主婦、現在は零細企業で総務関係の仕事をしています。

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