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石川啄木の墓

 石川啄木(1886~1912年)の墓

石川啄木の墓3

 石川啄木は明治時代活躍した文化人で、詩、短歌、評論とマルチな才能があった人です。しかし、不遇にも彼は結核を病み、生涯を貧窮のうちに26歳という若さでこの世を去りました。
 あいにく、私は短歌や詩の世界にはうとく、高校のとき、現代国語で「一握の砂」などを読んだ程度の知識しかありません。

「はたらけどはたらけど 猶わが生活楽にならざり ぢつと手を見る」
 この歌などは現在でもあまりにも有名です。幸いなことに、私は今まで食べていくことには苦労したことはないんですが、「ぢつと手を見る」という箇所には何故か不思議な共感を覚えてしまいます。

 市電に乗り、終点の「谷地頭」という所で降りて、歩いて10分弱。立待岬の手前250Mの細い道沿いに啄木の墓はありました。
石川啄木の墓1
 墓には「東海の 小島の磯の白砂に われ泣きぬれて 蟹とたはむる」のプレートが埋めこまれています。

 啄木は肺結核のため、明治45年(1912年)4月に東京・小石川の自宅で亡くなります。浅草の寺で葬式もあげたのですが、東京の寺には葬られませんでした。
 それは、啄木が生前、「死ぬ時は凾館へ行つて死ぬ」と義弟で啄木のよき援助者であった宮崎郁雨へ書き送っていたからです。
 漂白の人・啄木が函館に暮らしたのは、明治40年(1907年)の5月~9月たった四ヶ月程度なのですが、この時の暮らしが啄木にとっては余程印象的だったのでしょうか。

 啄木の「遺言」に従って、妻の節子は亡き夫を函館に葬ってやりたいと考え、彼の遺骨は大正2年(1913年)に函館へ移されます。しかし啄木の墓を建てる金もなかったのでしょう。その直後、節子も病気のため亡くなりました。
 大正15年(1926年)になって、宮崎郁雨や函館図書館長岡田健蔵の尽力でこの地に啄木とその家族の墓が建てられました。なお、啄木の子供たちも皆夭折しています。この一家は蒲柳の質というか、短命だったようです。

 啄木の墓のある場所は津軽海峡が見渡せるとても眺めの良いところです。4年前にも函館市内の墓めぐりをしましたが、海を見渡せる場所に多くの墓が建てられています。
石川啄木の墓2

 啄木ですが、その生涯を通して仕事に恵まれなかったせいもあり、貧しい生活を強いられました。もっとも彼自身、だらしない性格の面が強かったようですが。
 しかし、啄木には何故か心優しい援助者がいて、彼が借金しても快く引き受けてくれる友人がいるんですね。先述した宮崎郁雨もそうですし、国語学者の金田一京助なども啄木の貴重な「金づる」でした。啄木はしばしば金田一に金の無心をし、人の良い金田一は自らの家財道具を質に入れてまでホイホイお金を提供してしまう。しかし、金田一が苦心して用立てたお金を啄木は遊興に費やしてしまったとか。おかげで金田一の奥さんは啄木のことを迷惑に思い、とても嫌っていたという話があります。
 これが現代でしたら、「ニート乙wwww」みたいに嘲笑、罵倒されるだけなんでしょうが、明治のあの頃というのは優しい人たちがいたもんですね(笑)
 
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日本100名城スタンプラリー終了・・・2011年7月、根室半島チャシ跡群にて、無事100名城完全制覇しました。
2010年5月、47都道府県踏破済み。(離島を除く)
歴史の現場を、実際歩いて確かめることをモットーに、全国を行脚中。いつかあなたの住む町へ行くかもしれません。
東京生まれ東京育ち。
大卒後、音楽関係の仕事、専業主婦、現在は零細企業で総務関係の仕事をしています。

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