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箱館奉行所(二)

 つづき

 奉行所の屋根は桟瓦葺きになっており、その上に宝形屋根の「太鼓櫓」がのっかっています。
箱館奉行所太鼓櫓

 そこには名前通り太鼓が置かれていたのですが、見学者は櫓に上がれません。
 箱館奉行所内部10

 奉行所には二階にも「臨時調所」という部屋がありましたが、ここも見学者は立ち入り禁止です。
 箱館奉行所内部9
 写真パネルが置いてありました。
箱館奉行所内部15


 最後に「建築復元ゾーン」の2部屋へ。ここも復元に関するパネルが展示されています。
 同心部屋にあった瓦と釘隠しなどの説明。奉行所の屋根瓦には越前産の赤瓦が使用されています。昨年、福井へ行った時の記事で少し説明いたしました。(過去記事「福井市立郷土歴史博物館/福井県立博物館」の項参照)
 箱館奉行所内部12
箱館奉行所内部11

 足軽部屋。足軽は雑務に従事していました。
 箱館奉行所内部13

 最後に出口になっている内玄関のところに置かれている大きな甕。発掘調査を行った際、玄関と内玄関の地中から下の写真のような甕が出土したということです。建築に関する儀式で使用された?との指摘もありますが、詳細はわからないようです。
 箱館奉行所内部14


 以上で内部の見学は終了で、見学時間は45分くらいでしたでしょうか。wktkしながらやってきた私でしたが、少々物足りなさが残りました。
 今回復元されたのは、当時存在した建物のたった3分の1に留まったこと。建築基準法により、建物面積がある一定の基準を超えると防火壁を作らなければならないため、広さが抑えられてしまったようです。ですから、当時あった建物はこれよりもっと広くあったんですね。
 それから、部屋の中が少々殺風景すぎるように思いました。前回のエントリーで大広間の写真がありましたが、至るところ襖がすべて真っ白で、まったく襖絵が描かれてないんです。これは文化庁の方針で、「記録がないものはすべて白で」というのに忠実に従った結果です。
 しかし、記録には残りませんでしたが、当時襖にはなんらかの絵が描かれていただろうと思うんですね。
 一応、掛け軸を飾ったり多少の工夫は見られるのですが、奉行所の執務の様子を再現してみるとか、もう少し「見せ方」に工夫があってもいいのではないでしょうか。

 最後に、この日途中で雨は上がったのですが、相変わらず強風だったため窓が全部塞がれていたことです。自然光がまったく入らなかったこと、中庭が見学できなかったのが残念でした。

 次は奉行所の外観を。
 
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A☆六文銭

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日本100名城完全制覇と有名人の墓めぐり(掃苔)
日本100名城スタンプラリー終了・・・2011年7月、根室半島チャシ跡群にて、無事100名城完全制覇しました。
2010年5月、47都道府県踏破済み。(離島を除く)
歴史の現場を、実際歩いて確かめることをモットーに、全国を行脚中。いつかあなたの住む町へ行くかもしれません。
東京生まれ東京育ち。
大卒後、音楽関係の仕事、専業主婦、現在は零細企業で総務関係の仕事をしています。

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