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約1100年前に大地震に見舞われた多賀城

 つづき
 仙台城攻めを敢行も強い雷雨に見舞われ散々でしたが、翌日も雨が降り止まず、少々がっかりモードで次の城攻めに向かいました。
 仙台駅側にあるJRの駅レンタカーで車を借り、走ること2,30分でお隣の市の多賀城市に入ります。多賀城市は仙台のベッドタウンだそうです。道理で周辺は住宅街になっていました。

 住宅街を抜けていくと、多賀城址へ着きました。城というと、一般的には戦国時代以降のものが思い浮かびますが、こちらの城は珍しく奈良時代に建設されたものです。正直、私もあまり古代には興味がなく、高校時代学んだ程度の知識しかないので、ピンときませんでした。

 多賀城は神亀元年(724年)に按察使・大野東人が築城したといいます。天平宝字6年(762年)には改修が行われたそうです。この事は城址にある「多賀城碑」に記されています。碑は覆屋と呼ばれる小屋の中にあります。
多賀城碑


 多賀城4
 多賀城の模型です。この城は陸奥国府と鎮守府を兼ねており、約900M四方のいびつな四角形をしていて、周囲には築地や木柵を巡らせていました。

 城址ですが、ご覧のようにだだっぴろい広場に整備された礎石の跡や案内板があるだけでしたし、あいにくの雨ということもあってややさびしい感じがしないでもありません。
 100名城スタンプラリーで来たと思われる50代くらいのおじさんが一人、とぼとぼと歩き回っていました。
多賀城3

 城の中央部には重要な政務や儀式を行う政庁があります。下の写真は正面に位置する「正殿」の跡です。なお「正殿」の手前両脇には南北に長い「脇殿」がありました。規模からするとかなり立派な建物があったようです。
 なお、このたびの震災で「正殿」の箇所に被害があったようです。(被害の程度はわかりません)
多賀城2

 その他、発掘調査から推定される役所などの建物の位置を示す案内板がちらほらありました。
 履いていた靴が泥だらけになりつつも周囲を歩いてみましたが、やはり当時の城をイメージするのは難しいものがありましたね。ちょうど初秋でしたので、曼珠沙華が隅っこのほうで殺風景な城跡に唯一彩りを添えていました。
多賀城5

 多賀城ですが、8世紀~10世紀までに4期にわたる変遷があったそうです。
 中でも、第三期の頃の貞観11年(869年)には多賀城は大地震によって倒壊の危機に見舞われたんだとか!地震の後、城は復興し、平安時代半ばに廃絶するまで続きました。

 余談になりますが、この「貞観地震」というのは、マグニチュード8以上と推定されるかなりの規模だったようです。
 過去にある地震に関する専門家の方が、東京電力に対してこの「貞観地震」と同様の規模の地震の再来を警告していたにもかかわらず、東京電力はまったく聞く耳持たなかったということです。一応、その件の記事を引用しておきます。
 ソース 3月26日付 毎日新聞 「東電 『貞観地震』の解析軽視」

  東京電力福島第1原発の深刻な事故原因となった大津波を伴う巨大地震について、09年の経済産業省の審議会で、約1100年前に起きた地震の解析から再来の可能性を指摘されていたことが分かった。東電は「十分な情報がない」と対策を先送りし、今回の事故も「想定外の津波」と釈明している。専門家の指摘を軽んじたことが前例のない事故の引き金になった可能性があり、早期対応を促さなかった国の姿勢も問われそうだ。

 09年6月、原発の耐震指針の改定を受け、電力会社が実施した耐震性再評価の中間報告書案を検討する審議会。869年に宮城県沖で発生したマグニチュード8以上とみられる「貞観(じょうがん)地震」を、岡村行信委員(産業技術総合研究所活断層・地震研究センター長)が「非常にでかいもの(地震)が来ているのが分かっている」と取り上げた。

 当初の報告書案はこの地震に触れていなかった。東電は「被害はそれほど見当たらない」と答えたが、岡村さんは、宮城県から福島県の広い範囲で浸水したという最新の研究から「納得できない」と追及。その後に提出された報告書案は「(貞観地震と同規模の揺れは)想定内」とし、現在の耐震構造で問題ないとの見方を示した。

 岡村さんは、04年のスマトラ沖大地震のように、幅広い震源域がほぼ同時に破壊する「連動型地震」を想定した対応を求めたが、審議会の事務局は「最終報告書で検討する」という形で収めた。
 ◇専門家「貞観の再来」

 多くの専門家は、東日本大震災を「貞観地震の再来」とみている。同研究所などは05年以降、貞観地震の津波による堆積(たいせき)物を調査。同原発の約7キロ北の福島県浪江町で現在の海岸線から約1.5キロの浸水の痕跡があったほか、過去450~800年程度の間隔で同規模の津波が起きた可能性が浮かんだ。

 東電によると、現地で測定された地震動はほぼ想定内で、地震によるトラブルは少なかった。一方、非常用電源の喪失などの津波被害で、原子炉が冷却できなくなった。
 ◇「『想定外』は言い訳」

 東電の武藤栄副社長は25日の会見で「連動地震による津波は想定していなかった」「(貞観地震に対する見解が)定まっていなかった」と釈明。東電の対応に、岡村さんは「原発であれば、どんなリスクも考慮すべきだ。あれだけ指摘したのに、新たな調査結果は出てこなかった。『想定外』とするのは言い訳に過ぎない」と話す。【須田桃子、藤野基文】(引用ここまで)


 今更言っても詮無いことですが、やはり「歴史」を軽視すると、今回の原発事故のような手痛い「しっぺ返し」を食らうという結果になりかねないということですかね。
 長くなるので続きます。
 

がんばろう日本! 多賀城市および宮城県内のすべての被災者の皆様には心よりお見舞い申し上げます
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テーマ : 地震
ジャンル : 日記

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NoTitle

NHKのBSプレミアムで、新日本風土記スペシャルが放送されます。
お城特集ですよ。
ご存知かも知れないですけどもね^^
貞観地震の事は、色々と取り上げられていますね。
今後、東京電力は大きな負債を背負っていくんでしょうね。
そして、他の電力会社も津波対策が必須になるはずですね。

Re: NoTitle

> NHKのBSプレミアムで、新日本風土記スペシャルが放送されます。
> お城特集ですよ。
> ご存知かも知れないですけどもね^^

★taiho様 こんばんは。コメント有難うございます。
 残念ながら、うちテレビが古すぎてBSが入りません。まだ地デジの準備もしていません。
 どうしましょう(笑)

> 貞観地震の事は、色々と取り上げられていますね。
> 今後、東京電力は大きな負債を背負っていくんでしょうね。
> そして、他の電力会社も津波対策が必須になるはずですね。

★あの辺りは昔から地震が多発していますね。
 それにしても、福島の原発があんな海沿いにあるとは思ってもいませんでした。
 心ある人が警告したのに、注意を受け入れなかった東電の罪は重いです。国民が迷惑を被るだけならまだしも、おかげで日本は国際的な信用をも失いつつあるのですから。
 他の地方の原発も、これを機に安全確認をしっかりしてほしいものです。
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日本100名城スタンプラリー終了・・・2011年7月、根室半島チャシ跡群にて、無事100名城完全制覇しました。
2010年5月、47都道府県踏破済み。(離島を除く)
歴史の現場を、実際歩いて確かめることをモットーに、全国を行脚中。いつかあなたの住む町へ行くかもしれません。
東京生まれ東京育ち。
大卒後、音楽関係の仕事、専業主婦、現在は零細企業で総務関係の仕事をしています。

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