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新選組と交代寄合本堂家

 先日、茨城県かすみがうら市にあるかすみがうら市郷土資料館(←クリックで同館HPへ飛びます 下の写真)にて開催中の特別展「新選組と交代寄合本堂家 伊東甲子太郎・鈴木三樹三郎・江川七郎の志」を見てきました。建物がなんちゃって城で、面白いです。
かすみがうら市郷土資料館

 伊東甲子太郎(1835~1867年)はかの新選組にいた人で、後に近藤勇などとの思想の違いから数人の同士と共に新選組を脱退し、孝明天皇の御陵衛士(墓守)となって、高台寺の塔頭・月真院(下の写真)に屯所を置いたことから、「高台寺党」と称せられるようになります。
月真院

 ところが、伊東は近藤勇の妾宅に招かれ、酒席で語らったその帰りに、新選組によって暗殺されてしまいます。伊東甲子太郎、時に33歳。伊東が殺された理由は彼が薩摩藩と通じ、近藤勇の暗殺計画を立てているという疑いをかけられたという説があります。(しかし、近年の研究でこの説は疑わしい点があり断定出来ない)
 伊東の遺体は京の七条油小路に曝され、遺体を引き取りにきた伊東の実弟である鈴木三樹三郎ら高台寺の数名は新選組の四十余名の者たちによって闇討ちに遭ってしまい、藤堂平助ら三名が斬死してしまいました。(油小路事件)

 新選組を扱った本ですとか、ドラマなどを見ると、伊東はどうしても「裏切り者」として見られがちですが、彼は水戸学の影響を受けており勤皇思想が強くて、近藤たちとはどうも志向が違ってしまっていたようです。
本光寺

 ところで、この伊東と鈴木の兄弟ですが、元々は常陸国志築の生まれで、父親は当地を領する交代寄合(旗本)本堂家に仕えていたそうです。
 一方、彼の実弟である鈴木三樹三郎は幕末維新の激動を生きぬき、大正8年に83歳で死ぬのですが、当時としてはかなりの長生きしました。
 今回の展示では、鈴木三樹三郎の子孫がいらっしゃるようで、そのお宅で大切に保管されていた史料が数点展示されていました。有名な伊藤甲子太郎の肖像画も展示されていました。弟の三樹三郎の晩年の写真というのがありましたが、兄の甲子太郎の肖像画とどことなく似ていて、やはり実の兄弟だなあと変なところで関心したりしました。
 兄の方は若くして死んでしまいましたので、私はむしろ、紆余曲折を得て長生きした弟の三樹三郎の人生についてちょっと興味を持ちましたね。三樹三郎はその後「赤報隊」にも参加していて急死に一生を得たり、明治以降は警察に奉職したりしています。兄のような卓越した能力や魅力はなかったようですが、それも人生でしょう。もう一人の江川七郎という人については不勉強で知りませんでした。
 今回の展示にちなんで、この兄弟のふるさとの周辺を少しだけ見てきましたが、気が向いたら後日掲載いたします。
 なお、展示は明日6日の日曜日までとなっています。新選組や高台寺党に関心のある方におすすめです。


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ジャンル : 学問・文化・芸術

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意外な展開

黒田家から伊東甲子太郎への話題の切り替え、面白いと思います。
甲子太郎は大河「新選組!」では谷原章介さんが演じてましたが、インテリ風のイヤなやつという描かれ方をしていましたね。
近藤や土方らよりも時代の流れが見えていたのではないでしょうか。

おっしゃるとおり、鈴木三樹三郎の方が興味が持てる人物ですね。
薩摩と協力して新選組と戦ったり、赤報隊に参加したり、その後も波乱に満ちた人生です。
「赤報隊」といえば、相良総三がらみでいろいろ語りたいところですが、長くなるのでまた今度。

それと、気のせいかもしれませんが「黒田家」に対して冷淡というか、少し投げやりな筆致を感じたのですが、私の思い違いでしょうかね。
「藤堂家」なんかには、もっと冷淡なような・・・(笑)

Re: 意外な展開

> 黒田家から伊東甲子太郎への話題の切り替え、面白いと思います。
> 甲子太郎は大河「新選組!」では谷原章介さんが演じてましたが、インテリ風のイヤなやつという描かれ方をしていましたね。
> 近藤や土方らよりも時代の流れが見えていたのではないでしょうか。
>
> おっしゃるとおり、鈴木三樹三郎の方が興味が持てる人物ですね。
> 薩摩と協力して新選組と戦ったり、赤報隊に参加したり、その後も波乱に満ちた人生です。
> 「赤報隊」といえば、相良総三がらみでいろいろ語りたいところですが、長くなるのでまた今度。

★柴様
コメントどうも有難うございます。何ですか、色々と話があっちこっちへ飛んで読みづらくて申し訳ありません。催し物について書く場合、期間が過ぎてしまうと意味がないため、どうしても他より優先して書き込むことになるので、ついついこのような体裁になってしまいます。
書ききれない事項が多いため、ブログの分割も考えていますが・・・。

 私個人はどちらかというと中世の方が好きなんですが、他の時代でもたまに気が向くものは見に行くようにしております。新選組にもそれほど関心はないのですが、あまり有名でない人物にも面白みを感じますね。


> それと、気のせいかもしれませんが「黒田家」に対して冷淡というか、少し投げやりな筆致を感じたのですが、私の思い違いでしょうかね。
> 「藤堂家」なんかには、もっと冷淡なような・・・(笑)

★いえ、そうではないんです。ここ2,3週間野暮用で忙しかったため、細切れの時間を使いブログの草稿をちまちまと書いていたため、とってつけたような印象が残ってしまったかと思います。黒田家についてたしかに自分の中での関心度はやや低いかもしれません。
せっかく目を通していただいているのに、少々読みづらくなっているようで申し訳ございません。
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日本100名城スタンプラリー終了・・・2011年7月、根室半島チャシ跡群にて、無事100名城完全制覇しました。
2010年5月、47都道府県踏破済み。(離島を除く)
歴史の現場を、実際歩いて確かめることをモットーに、全国を行脚中。いつかあなたの住む町へ行くかもしれません。
東京生まれ東京育ち。
大卒後、音楽関係の仕事、専業主婦、現在は零細企業で総務関係の仕事をしています。

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