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議会開設120年(後)

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 つづき 
 衆議院・憲政記念館の2Fでは秋季特別展「政党政治への道」が開催されています。(今日10日・金まで)
 こちらもまた、議会開設120年記念ということでの展示なのですが、明治以降の日本の政治に重要な足跡を残してこられた政治家の方たちに関連する史料が出展されています。
 とくに、NHKスペシャル大河ドラマ「坂の上の雲」に関連して、この作品中に出てくる政治家、軍人などをフューチャーした内容となっています。
 
 目を引くところとしては、戦艦三笠の「Z旗」ですとか、日本海海戦の電報、秋山好古のご子孫から提供の秋山からお子さんたちへ宛てた手紙などでした。
 こちらの展示は文献資料のみならず、歴史上の人物に関連する品(帽子、衣服、揮毫など)などもふんだんに出展されているので、見ていて飽きません。
 私個人的には、陸奥宗光の『蹇々録(けんけんろく)』(日清戦争、三国干渉に関する外交記録)の草稿ですとか、原敬日記の原本が出展されていたのが印象に残りました。

 前回書いた国会図書館主催の展示と合わせ、来場者には無料で展示目録の小冊子を頂くことが出来ます。
 入館も無料ですし、良心的な企画で大変ありがたいのですが…。
 やはり、私はこういう政治の歩みを考える展示はぜひ先に国会議員の皆さんにこそ見ていただきたいと思うのです。

 去る11月29日に衆議院参議院両院では天皇皇后両陛下をお迎えし、議会開設120年記念式典が執り行なわれました。
 ところが、この日両陛下に先立って来場されていた秋篠宮ご夫妻に対して、ある議員さんが非礼な言葉を投げつけたというのです。
 実際のところ、その方が何を口にしたのかは詳らかではありません。ただ、周囲にいた人たちは非礼な言葉をしっかり耳にしていたということです。
 思うに、常日頃から不遜な態度でいるからこそ、両陛下をお迎えする間際ここ一番という大事な時にそういう失礼な言葉がつい出てしまうのです。厳粛な場であるにもかかわらず、実に嘆かわしいことだと思います。

 この議員さんのみならず、今いらっしゃる政治家の皆さんのいかほどが議会政治の重みを感じているのかは心もとないところです。
 昨年政権交代はあったものの、国民の期待に反して政策は何ひとつ遅々として進まない現実を私たちは目の当たりにしています。
 120年の議会政治の歩みは決して平坦な道のりではありませんでした。時には苦心惨憺として寿命を縮めたり、テロに遭遇して落命した政治家もおられたり、多くの人たちが汗を流し、苦労して築き上げてきた歴史の重みというのを今の政治家の皆さんはあまり真摯にお感じになってはおられないのかもしれません。

 最後に、記念式典の中で天皇陛下が「おことば」を述べられたのですが、今後の政治を考える上で大変重要なメッセージを含んでいるので、恐れ多いことながら全文引用させていただきます。陛下の「おことば」は、何時お聞きしても深い感銘を受ける珠玉の内容であると私は思っています。

 天皇陛下のお言葉

 議会開設120年記念式典に臨み、皆さんと一堂に会することを誠に喜ばしく思います。

 わが国の議会は、明治23年、大日本帝国憲法の下で開会された第1回帝国議会に始まり、中断されることなく、戦後は、日本国憲法により設立された国会に引き継がれ、今日に至っています。この間、昭和21年に実施された帝国議会最後の総選挙において、初めて女性議員が選出され、また、新しい国会の開設に当たり、貴族院は廃され、参議院が設立されました。今や、第1回国会の召集以来63年がたち、国会の時代は、57年にわたった帝国議会の時代を超えるものとなりました。さまざまな時代を経たこの長い歳月を顧みるとき、議会が、わが国における議会政治の確立に努め、国の発展と国民生活の安定向上に力を尽くしてきたことに深い感慨を覚えます。

 現下の内外の諸情勢に思いを致すとき、国会が、国権の最高機関として、国の繁栄と世界の平和のため果たすべき責務は、いよいよ重きを加えていると思います。

 ここに、
関係者一同が、先人の努力をしのぶとともに、決意を新たにして、国民の信頼と期待にこたえることを切に希望します。

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テーマ : これからの日本
ジャンル : 政治・経済

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.いいことを仰る

本日は重い内容ですが、仰るとおり同感の思いです。
昨今の政治家の言葉の軽さには、つくづく呆れていますが正面からバッサリで快刀乱麻の如くです。
「もうちょっと君たち歴史の勉強をしなさい!」というところですかね。

日本の歴史を知れば知るほど皇室への思い入れや尊敬の念が深まります。
今までの歴史上の出来事を1つ1つたどって行けば、そこには必ず天皇家が。
という共通の認識が私らにはあるのではないでしょうか。

柴様

★コメント有難うございます。もちろん、今の政治家の方でも頑張っておられる方は必ずいると思います。
 しかし、昔の政治家に比べると全体的にその言動が軽くなっている傾向にあるのは事実です。
 大きな責任を背負っているのですから、一つ一つの言動が問われるということを省みていただきたいものです。

.

見応えある展示だったようですね。
皇族に非礼な言葉、議員としてあるまじきことですね。
左翼系の議員かなあとも思います。
明治の先人達の志、今の議員にも見習って欲しいです。

桃源児様.

★桃源児様 コメント有難うございます。近現代史はそれほど詳しくないので、少しづつ勉強したいところです。
 件の議員さんは左翼ではないと思います。旧民社党の人なので、どちらかといえば右寄り?ホンモノの左翼は共産党のように、天皇陛下臨席の場では全員欠席してますので・・・(苦笑)
 むしろ、議員の前に人としての礼節に欠けるところがあるのではないでしょうか。

よいことばですね。

この国で金銭以外で貴種と認められている方の高貴な精神のあらわれですね…おことばは。

国会議員にも何代にも渡る富裕層で上流階級出身の方も多いですのにねぇ…このていたらくで(苦笑)

位高ければ務め重し。
ゆめ忘れるべからずっ!

トマ様

> 位高ければ務め重し。
> ゆめ忘れるべからずっ!

そうですね。最近とみに政治家の皆さんの言葉の軽さをつくづく感じます。
一言一言に細心の注意を払っていただきたいものですね。
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