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福井藩志士たちの密議の場 「丹巌洞」

 旅行前、福井県の史跡関係の本などを見て旅行の計画を練っていたのですが、その本の中に、福井藩主・松平春嶽や、家中の中根雪江、橋本左内、三岡八郎(後の由利公正)、そして横井小楠、橘曙覧など名の知れた人々が訪れたという場所が、当時のまま今も残っていると書いてありました。
 ネットを駆使して調べてみると、現在その場所は料亭になっているということで、午前中のみ見学可能といいます。
 早速先方の連絡先を調べ、旅行の数日前に現在の所有者の方へ電話してみました。いくら史跡ではあっても、現在は個人の所有なのですから、いきなり当日伺うのは大変失礼だと思ったからです。
 2,3度電話してみましたが不在で、やっとお電話がつながったとき、年配の女性の方が出られました。見学希望の旨お話したのですが、こちらの趣旨の伝え方が悪かったのか、私が用件を言い終わらないうちに電話を切られてしまいました。
 まあ、駄目で元々と思い、福井城を見学の後、現地へ行ってみました。タクシーを利用して行ったんですが、運転士さんの話だと、地元でも有名な料亭で、お偉いさんの接待や会合などでよく使われているお店だということです。

 こちらが松平春嶽や志士たちが頻繁に訪れたという「丹巌洞」です。足羽山の麓にあります。門前から見ると、うっそうとした森の中にあるようです。
 丹巌洞は、江戸後期に福井藩の御典医をしていた山本瑞庵という医者の別邸であり、明治以降隣家の住人が山本家からこの土地を譲られ、今に至っているという話です。
丹巌洞1

 門にかかる「丹巌洞」の扁額は、福井出身の政治家・岡田啓介(総理大臣、海軍大将)によるものです。岡田啓介といえば、226事件で難を逃れたことで有名ですね。この門も風情がありますが、明治以降のものらしいです。
 丹巌洞2

 恐る恐るインターホンを押してみると、中から物静かそうな40代くらいの男性が出てこられました。どうも現在の所有者である料亭のご主人のご子息?なようです。
「あのう、先日お電話した○○と申しますが…」と言うと、ご子息は
「どうぞ」
と静かに門扉を開けてくださり、
「ご自由にご覧になってください」
とおっしゃるので、こちらもホッとしました。事前の不安は杞憂に終わりました。
「有難うございます。お邪魔いたします」
と私共が頭を下げると、ご子息は頷いて、そっと母屋の方へ引き上げていかれたので、ご迷惑にならないよう、中を散策させていただきました。
 門を入り、すぐのところに松平春嶽の銅像がありました。
松平春嶽1
 この表情からすると、晩年の彼を投影しているようですね。
DSCF4510i.jpg

 そして、その右手の方に、小さな二階建ての建物がありました。もちろん、江戸後期に建てられたものです。この小さな草庵で、春嶽や志士たちが藩政や政局などを語り合う会合の場を持ったのでした。
 丹巌洞3
 
 前の記事でも書きましたが、福井は空襲や震災が相次ぎ、市街中に江戸時代以前の建物はほとんど残っていません。空襲、震災という災禍を切り抜けて現在に伝わった、貴重な建物だということが言えると思います。お殿様も訪れたという割りには、外観からは簡素な印象です。
 先ほどのご子息が玄関を開放してくださっていたので、建物内部を拝見できました。
 長くなるので、つづきます。


  アナゴ君
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テーマ : 国内、史跡・名勝巡り
ジャンル : 旅行

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今福井に行く計画を立てているので、何度もこのブログを見ています。
とても貴重な情報をもらってますよ。

丹巌洞にも興味を惹かれますね~
午前中なら大丈夫かな?
ダメもとで行ってみようかな?

merry様

> 今福井に行く計画を立てているので、何度もこのブログを見ています。
> とても貴重な情報をもらってますよ。

★コメント、どうも有難うございます。(^^) 福井へ行かれるご予定とのこと、やはり来年の大河ドラマについての取材でしょうか?ただ、現在は滋賀県に比べると盛り上がっていなかったですね。


> 丹巌洞にも興味を惹かれますね~
> 午前中なら大丈夫かな?
> ダメもとで行ってみようかな?

★地元の人の話だと、ご家族だけでこじんまりと料亭を経営しているそうです。だから日中は仕込み等でお忙しいんでしょうね。行かれる日が決まっているのなら、予め連絡を入れたほうがいいかもしれないですね。(私の場合は四度目くらいでやっとお電話がつながりましたが)

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日本100名城スタンプラリー終了・・・2011年7月、根室半島チャシ跡群にて、無事100名城完全制覇しました。
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歴史の現場を、実際歩いて確かめることをモットーに、全国を行脚中。いつかあなたの住む町へ行くかもしれません。
東京生まれ東京育ち。
大卒後、音楽関係の仕事、専業主婦、現在は零細企業で総務関係の仕事をしています。

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