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美濃と越中を結ぶ考古展Ⅱ

 つづき

 2年ぶりに岐阜城へ来たのですが、今回は復興天守のある金華山には登りませんでしたが、麓の織田信長居館跡(千畳敷遺跡)は行ってみることにしました。
 現地は2年前とあまり変わっておらず、相変わらず発掘調査が続けられているようでした。当日は日曜日でしたので、発掘スタッフの姿はありませんでした。
 岐阜城居館跡については、「一般公開信長居館発掘調査」という詳細なサイトを見つけたので、関心のある方はそちらをご覧ください。
 この居館はルイス=フロイスの『日本史』にも登場するもので、今後さらに調査・研究が進めば、信長や家族などの暮らしの様子がさらに明らかになるかもしれませんね。

DSCF4025.jpg

 この日、居館跡のすぐ近くにある、岐阜市歴史博物館では特別展「美濃と越中を結ぶ考古展Ⅱ 城と都市~遺跡から見る戦国と江戸~」が開催されており、今回はこれを見学しに来たのです。(※現在はすでに終了しています)

DSCF4001.jpg

 この特別展は昨年からシリーズで行われており、聞いたところでは、岐阜市と富山市の間にバイパス道路が完成したことで、両市の友好都市関係が結ばれ、それが縁で企画されたということでした。
 今回は戦国期~江戸期についての城跡の発掘調査がメインとなっていました。岐阜城や、岐阜城が廃城となった後に岐阜の中心となった加納城などについて取り上げられており、発掘された遺物多数が展示されていてとても興味深かったです。
 出土した品々は、当時の人々の暮らしの様子を物語っています。

 今回ありがたかったのは、岐阜のお城だけでなく、富山城に関する展示があったことです。
 富山城は100名城からは残念ながら漏れましたが、ここ数年お城に関する発掘調査が行われていて、失われた城の概要が明らかになってきています。
 下の写真は2年前のちょうど今ごろ、富山を訪問したときのものです。

DSCF6234.jpg

 訪問時も、本丸跡ではちょうど発掘調査が行われていました。
DSCF6254.jpg

 この富山城なんですが、私が14,5年前に旅行で行ったときはただの城址公園に過ぎず、石垣やお堀はあったものの、昔をしのばせるものはこれより他何もなかったように記憶しています。私自身も、「ただの公園」にはあまり関心がなく、帰りがけに少し立ち寄っただけでした。
 ところが、ここ数年に行われた発掘調査で、地下から城の遺構が出てきたわけです。

 富山城の歴史は室町時代にさかのぼるのですが、戦国時代に織田信長の家臣・佐々成政が大規模な改修を施し、整備したことにはじまります。
 その後は加賀前田家の所領となり、こちらに支藩が立てられて、富山前田家10万石の居城となります。
 城内には本丸御殿や櫓門、江戸後期になってからは藩主(第10代・前田利保)の隠居所で、豪華な二階建ての屋敷であった「千歳御殿」などがあったのですが、残念ながら明治になってから廃藩置県により取り壊されたり、火事で焼失してしまい、お城の建物は後世にほとんど残りませんでした。
 前田家の所領になってからの富山城は、豊臣秀吉の聚楽第と同じ基本構造を持っているという話は意外でした。

 その後、富山城の発掘調査はどうなったのかな・・・という思いが頭の片隅にあったのですが、なかなか富山方面には行くチャンスもない今、偶然その途中経過を知ることが出来、本当に良かったです。
 正直言えば、100名城に選ばれた高岡城よりも、こちらのほうが100名城に選定されても良かったのでは・・・?と思いました。
 

 なお、岐阜市歴史博物館での展示は終了してしまいましたが、同内容の展示が今度は富山市の佐藤記念美術館(城址公園内にあります)に移動して開催中ですので、そちらで見ることが出来ます。

 この展示からつくづく思ったことは、お城や史跡の全貌を知るには、文献史料と考古史料この二つのアプローチがあってこそ、その輪郭が見えてくるということでした。
 それと、地道な発掘作業を続けられている方々のご努力のほどを心に留めておくべきだと思いました。

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日本100名城完全制覇と有名人の墓めぐり(掃苔)
日本100名城スタンプラリー終了・・・2011年7月、根室半島チャシ跡群にて、無事100名城完全制覇しました。
2010年5月、47都道府県踏破済み。(離島を除く)
歴史の現場を、実際歩いて確かめることをモットーに、全国を行脚中。いつかあなたの住む町へ行くかもしれません。
東京生まれ東京育ち。
大卒後、音楽関係の仕事、専業主婦、現在は零細企業で総務関係の仕事をしています。

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