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田原城

 つづき

 翌日、朝早くレンタカーを借りました。せっかく車を借りたし、時間にも余裕がありそうだったので、田原城を見に行くことにしました。
 豊橋から車で40分くらいで、田原市へ着きました。


 手元の資料によると、田原城は文明12年(1480年)ごろ、戸田宗光によって築城したことに始まるという。
 宗光の曾孫にあたるのが、戸田康光(?~1547年)で、この人は娘の真喜姫(田原御前)を徳川家康の父である松平広忠(1526~1549年)に嫁がせており、家康からみれば義理の祖父にあたる人である。
 後に、「竹千代」とよばれた幼い家康が駿河の今川氏のもとへ人質として送られる途中、これを強奪し、織田氏の元へ引き渡してしまった張本人がこの康光です。
 余談ですが、昔中学時代に山岡荘八の長編小説『徳川家康』を読破したので、この辺の歴史は多少記憶しています。
 戸田氏、今川氏城代、松平氏城代(本多氏)などの支配を経て、豊橋の吉田城に入った池田輝政の城代として伊木忠次が置かれ、この時に現在見られるような田原城の整備がなされたということです。

 桜門 平成5年(1993年)に復元されました。左右の土塀が海鼠壁になっているのが特徴で、新発田城(新潟県)、金沢城(石川県)など豪雪地帯の城では見られるが、温暖な地域であるこの地域では珍しいという。
DSCF3260.jpg

 桜門の脇にある堀 昔は城の辺りまで海水が来ていたんだとか。
DSCF3314.jpg


 桜門を入ってすぐのところに、昭和33年に復元された二の丸櫓があります。
DSCF3256.jpg

 本丸跡には現在巴江神社が置かれ、往時の面影はなかった。
DSCF3315.jpg


 なお、城の全体的な印象ですが、石垣なども多少は残っていましたが、敷地のほとんどが明治維新後現在に至るまでに壊されてしまったような感じです。

 城内には田原市博物館があります。
DSCF3279.jpg

 田原ゆかりの人物といえば、くわしい方なら渡辺崋山(1793~1841年)とすぐピンとくると思いますが、常設展は渡辺崋山をメインで特集しています。
 江戸時代、田原城は再び戸田氏が入った後、三宅氏が入封して明治維新までこの地を治めましたが、渡辺崋山は三宅氏に仕えた家老であり、絵画や蘭学の素養など、多彩な能力をもった教養人でもありましたが、有名な「蛮社の獄」によって幕府に捕らえられ、悲劇的な最期をたどった人物です。(崋山については後述します)
 崋山が遺した書画や、自刃の時に使用された短刀、遺書など、史料を使って彼の一生をわかりやすく展示してありました。

 この日は企画展をやっていて、『小説渡辺崋山』を書いた田原出身の作家、故・杉浦民平(1913~2001年)を特集していました。彼については名前は知っていましたが、彼の著作を一度も読んだことがなかったためピンときませんでした。

               つづく


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日本100名城スタンプラリー終了・・・2011年7月、根室半島チャシ跡群にて、無事100名城完全制覇しました。
2010年5月、47都道府県踏破済み。(離島を除く)
歴史の現場を、実際歩いて確かめることをモットーに、全国を行脚中。いつかあなたの住む町へ行くかもしれません。
東京生まれ東京育ち。
大卒後、音楽関係の仕事、専業主婦、現在は零細企業で総務関係の仕事をしています。

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